ようこそ 三好ジオパーク構想へ

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見どころ紹介

ジオパークって何?

ジオパークは、「大地(ジオ)」をベースとし、それと関わる特徴的な生態系や歴史文化などのつながりを通して、地球を学び、まるごと楽しむことのできる場所です。

各ジオパークやジオパークを目指している地域は、エリア内の地質地形の遺産を保全しながら、それらを持続可能な形で教育・防災・ツーリズムなどに活用しています。これを継続していくためには、行政や研究機関だけでなく、地域住民など、みんなで考えて活動していくことが大事です。

また、ジオパーク地域同士のネットワーク活動も行っています。

日本ジオパーク委員会: https://jgc.geopark.jp
世界ジオパークネットワーク: http://www.globalgeopark.org

三好ジオパーク構想とは?

三好は地球のスゴさにググっときちゃうエリア。大地から、まるごと三好を感じてみようっ!!

三好の山間部の斜面には、集落がへばりつくように点々とあり、傾斜地(ソラ)で暮らしていくための生活の工夫や特徴ある歴史で溢れています。また、平野部(マチ)には、吉野川とともに生きてきた人々の暮らしが見え隠れしています。

もちろん、人だけではありません。吉野川の渓流沿いには過酷な川の流れに耐え抜きながら生育している植物や、剣山系には四国では絶滅寸前のツキノワグマが生息しています。

このように、三好の歴史文化や生き物のルーツを追いかけていくと、特徴ある三好のジオ(大地)と深く関わっていることに気づきます。

三好ジオパーク構想のテーマ

「動く大地が創った、空へつづく集落と吉野川の流れ」

三好ジオパーク構想エリアは徳島県の西の端にあり、この地にはここでしか見られない特徴的な風景があります。

標高1000~2000m級の山々からなる四国山地。剣山を筆頭にそびえ立つ山々に抱かれて受け継がれた秘境の郷「祖谷(いや)」。その郷は、四国の山深く険しい傾斜面に点々とあり、中世以来長きにわたって受け継がれてきた山間部の日本の原風景が色濃く残る地です。

何人も寄せ付けない、断崖絶壁の旧街道「大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)」。四国内でも険しい街道であったその道は、いつしか訪れる人々を魅了する国内有数の美峡谷に移り変わってきました。

悲しみも喜びも与え続ける徳島県民のソウルリバー「吉野川」。増水により度々暴れ川と化したその川は、四国山地を出て讃岐山脈にぶつかり流路を東へ変えることで、災害も恵みもその流域にもたらし、徳島県特有の歴史文化を育んできました。徳島の歴史と切り離せない偉大で愛すべき河川です。

「祖谷」「大歩危小歩危」「吉野川」など色濃い文化に溢れ、心を打つ風景に溢れる地、それが私たちの住む地域です。

この特徴ある風景を形づくったものは何か・・・?

それは約3億年間における地球の変動であり、その記録はこの地の大地に深く刻み込まれています。

祖谷をはじめとする傾斜地集落の傾斜面の多くは、地質・急峻な地形・多雨な環境によって引き起こされた過去の地すべり跡の上にできています。また大歩危小歩危をはじめとする四国山地の急峻な地形は、プレート運動より地下十数kmの深さから隆起することで作られました。そして徳島県が誇る吉野川は、約300万年前から始まった中央構造線の活動(地震)に伴う讃岐山脈の隆起によって池田付近で流れが北流から東流に変わり、現在の流路が生まれ、徳島平野を形作りました。

このように、私たちの住む大地にはプレート運動や中央構造線の活動が引き金となって生じた大変動が記録されています。そして、大地の変動と長きにわたって付き合ってきた人々の生活文化を深く感じることができます。