Scene I-1
Scene I-2
東祖谷の久保・久保蔭地区には、緑色の石があります。これは、もともと約1億5000万年前に海底で噴火した岩石です。これが、地下深くで圧力を受けて生まれ変わり、この石ができました。この石が風化すると、保水性の高い土壌が作られます。
Scene II-7
Scene II-8
塔丸の尾根北西側は、過去に地すべりが起きて、緩やかになった斜面があります。また、地すべりによって緩やかになっている箇所は川面から離れた高いところにあります。塔丸山頂の北西側を作っている石と南東側を作っている石は異なり、北西側は御荷鉾緑色岩という石から作られています。
Scene II-9
樫尾集落も過去に地すべりが起こった場所に集落が形成している箇所です。この地には、地すべり対策事業がなされており、水を抜くための井戸(集水井)などを見ることができます。緩やかな地形と日当たりを活用した農業も展開されています。
Scene II-10
菅生・菅生蔭地区も過去に発生した地すべり跡を活用してできた緩やかな地形の上にできた集落です。菅生蔭付近を流れる祖谷川は曲がっています。これは、地すべりによって移動してきた塊が、川を折れ曲がらせてしまったために作られたものです。
Scene II-11
若林地区も過去に発生した地すべり跡を活用してできた緩やかな地形の上にできた集落で、この付近を流れる祖谷川は、地すべりによって移動してきた塊によって折れ曲がらせてしまったために湾曲しています。このすぐ西側には、1965年に起きた大西のザレ(崩壊地)があります。
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天狗塚の山頂付近には、なだらかな地形が少し広がっており、天狗の池という池があります。これは、過去に山頂付近で崩落が起きたことによって作られた凹部です。降雨時には、水がたまるので、幻の池とも呼ばれています。
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ロープウェイの出発地点である見ノ越付近ではブナ林が中心ですが、標高1600mを超えると、樹相は一変して、針葉樹林帯の様相となり、標高1700mくらいになると、シコクシラベが出現します。山頂付近は絶えず強風が吹くため、背丈の高い樹木は少なく草原となっています。
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東祖谷下瀬地区に群生が見られイヤギボウシはユリ科の一種で、6月末頃に紫色の花を咲かします。葉は丸い心臓形で、花が花茎の先に集まって咲くのが特徴です。大正4年に京都大学の小泉源一博士が祖谷で初めて発見し、新品種として命名されましたた。現在は、減少し絶滅に瀕しています。
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アメゴ(アマゴ)は水質と水温に影響を受けて生育する魚です。祖谷川には、アメゴが生育する箇所がいくつかあり、郷土料理のひらら焼の材料としても利用される魚です。
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現在、四国で唯一ツキノワグマが生息しているエリアは剣山系であり、2019年年末時点で推測されている生息数は16~24頭と考えられています。過去には、広い範囲で生息していたツキノワグマも、現在はこの地域でしか生息しておらず、保護活動や調査活動が行われています。
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にし阿波の傾斜地集落には秋になると、カヤ(ススキ)を刈り、円錐状に干して乾燥させ、肥料にする光景(コエグロ作り)を見ることができます。このコエグロは、傾斜畑に敷くことで、肥料としてだけでなく、土砂の流出や保温・保湿効果など、多くの役割を果たします。
Scene VI-C-19
郷土料理として名高い祖谷ソバは、祖谷の傾斜地畑で栽培されたソバが使われています。このソバは、結晶片岩からなる水はけの良い土壌だからこそ栽培できるものです。ジャガイモが収穫(7月中旬~下旬)された後の8月(お盆頃)にソバの種がまかれ、75日後に収穫することが習わしとして行われています。
Scene VI-C-20
Scene VI-C-25
Scene I
四国山地(北側)の素ができるまで(海底でたまり、地下で圧力を受ける時代)
Scene II
地下から地表に現れる時代
Scene III
讃岐山脈の素ができる時代(海盆の時代)
Scene IV
讃岐山脈が盛り上がり始めた時代
Scene V
吉野川沿いに平野が作られる時代
Scene VI-E
大地と共存しながら生きぬく時代(生態系)
Scene VI-C
大地と共存しながら生きぬく時代(歴史文化)