ようこそ 三好ジオパーク構想へ
見どころ|ソラとジオ ❸(祖谷渓周辺)
ジオサイト
三好市の大地の成り立ちを感じられる場所
❶ 祖谷の含レキ片岩サイト
Scene I-5
祖谷渓のひの字渓谷の南側の道路壁面には、含レキ片岩があります。これは、大歩危の遊覧船乗り場の付近で見られるものと同じもので、地下深くで圧力を受けてレキが伸びてしまった様子を見ることができます。
❷ 祖谷川の泥質片岩サイト
Scene I-6
祖谷川の河原には、黒色の比較的もろい岩石を見ることができます。これは、泥質片岩で、泥岩(海底で泥が堆積し固まってできた岩石)が地下で圧力を受けて変わってしまったものです。この泥質片岩は祖谷の郷土料理「ひらら焼き」のプレートとして活用されることもあります。
❸ ひの字渓谷サイト
Scene II-4
祖谷渓は、中津山(1447 m)や国見山(1409 m)などの高い山々を貫くように流れています。ひの字渓谷は、川が蛇行して流れているために、ひらがなの「ひ」の文字のように見えるのが特徴です。祖谷街道から見下ろすひの字渓谷は、四季織々美しい景色を見せてくれます。
❹ 善徳・今久保の地すべり地形サイト
Scene II-6
かずら橋の対岸同士である善徳集落、今久保集落は、過去に何度も地すべりを起こし、緩やかな斜面になったところに形成された集落です。またこの地域は、今後も地すべりを発生させる可能性があるため、国の地すべり対策工事がなされており、集水井や排水トンネルなどが設けられています。
❺ 黒沢湿原サイト
Scene II-15
中央構造線に近い四国山地北部の山々の中には、数カ所山頂が平ら(小起伏面)になっている箇所があり、この黒沢湿原もその一つです。この小起伏面は準平原の名残りと考えられています。周辺は標高600m前後の山に囲まれた標高550mの山あいに位置し、南北に2km、東西に100m~200m程の湿原で面積は約30haあります。
エコサイト
三好市の大地と係わりのある生態系が観られる場所
❶ 黒沢湿原サイト
Scene VI-E-1
黒沢湿原は、標高約550mほどにあり、その昔、周辺集落の湿田として昭和35年(1960)頃まで利用されていました。その後耕作放棄された水田跡にミズゴケやサギソウなどの湿原植物が繁茂していて、昭和40年(1965)3月には、その「湿原植物群落」が貴重と認められ、徳島県の天然記念物に指定されております。
❷ 重末のフクジュソウ自生地サイト
Scene VI-E-13
傾斜地畑では、カヤ(ススキ)を刈り、干して乾燥させ(コエグロ)、肥料として活用しています。定期的にカヤは採取されるため、希少な植物や昆虫類がはびこる場所となっています。重末地区の傾斜地畑では、数多くフクジュソウが生育し、春先、黄色い花を見ることができます。
カルチュラルサイト
三好市の大地と係わりのある歴史文化が観られる場所
❶ 祖谷のかずら橋サイト
Scene VI-C-21
観光名所として名高い祖谷のかずら橋ですが、昔は傾斜地集落同士をつなぐ交通路として活用されていました。かずら橋は、シラクチカズラを使って組まれており、熱するとしなやかになる、丈夫で虫がつきにくい、などの木の性質を上手く捉えて作られています。
❷ 善徳の天満宮神社サイト
Scene VI-C-23
この地は結晶片岩やそれらが風化してできた土壌で、非常に水はけが良い、という特徴があります。この土壌環境において降雨はとても大切なものでした。この善徳地区では、「神代踊り」と呼ばれる雨乞い踊りが継承されており、毎年 旧暦6月15日に舞が奉納されています。
❸ 祖谷温泉サイト
Scene VI-C-28
大歩危峡や祖谷川周辺には、温泉地が点在しており、多くの観光客や地元の方が利用しています。温泉と聞くと、火山をイメージする方も多いと思いますが、この火山の無い場所でどうして温泉が沸いているのか?その謎を解き明かしていきたいですね。