大地の力が眠る徳島県! 三好市のパワースポットを巡る旅 Part5|四神が幸せを呼び込む開運の地

2022.12.12

特集

誰もが学校で勉強したであろう「中央構造線」。みなさんは覚えているだろうか。九州東部から関東へと横断する世界第一級の大断層で、地図を開けば徳島県の北部で緑の自然が途切れている様子を目にできる。

四国地方といえば「八十八ケ所巡り」のお遍路が有名だが、徳島県三好市は国内だけではなく、実は海外からも注目を集めていることをご存知だろうか。外国人からパワースポットとして密かに人気を博しているのは、圧倒的な大地の力も関係しているのかもしれない……。

ふと湧いた疑問を解消するため、同地の魅力を探る旅へと向かった。

【前回までの記事はこちら】
>>大地の力が眠る徳島県! 三好市のパワースポットを巡る旅 Part1|中央構造線が生み出した不思議な地形
>>大地の力が眠る徳島県! 三好市のパワースポットを巡る旅 Part2|大歩危峡遊覧船で三好の自然を堪能
>>大地の力が眠る徳島県! 三好市のパワースポットを巡る旅 Part3|三好ジオパーク構想情報発信室「とこじお」へ
>>大地の力が眠る徳島県! 三好市のパワースポットを巡る旅 Part4|地元のジビエバーガーと古民家宿

徳島県三好市池田 四神相応の地に建つ「密厳寺」

国内だけでなく、海外からも多くの人が訪ねてくる三好市。昨晩のYAMAYA大野さんの話を受けて、もう少し旅を続けることにした。

明確な理由がなくとも旅人を惹きつけているのは「霊的なパワーが関係しているのでは?」と考えたのだ。
そのヒントを求めて、市内にある密厳寺へ向かうことにした。

西山の高台にある密厳寺は、弘法大師によって816年に建立されたと伝えられており、「四国三十六不動霊場」の五番札所である。
八角大不動堂には四国最大級(3.7m)の弘法大師爪彫り不動尊、お前立大不動明王が祀られており、境内には花びらがいつまでも散らずに残る桜や、天馬が降り立ち蹄の跡をつけたとされる石など、スピリチュアルなスポットもある。

弘法大師・空海の伝承や密厳寺建立の経緯について、住職の近藤靖典さんに話を伺った。

東に吉野川、北に阿讃山脈…邪気を払い自然の恩恵を最大限に受けられる理想的な地形

「密厳寺がこの地に建てられたのは、周辺相を見た弘法大師様が『仏様が住むに相応しい場所だ』考えられ、大師作の爪彫不動明王を安置したのではないかと、伝わっています」

玄武の方角(北)に高い山や建物、朱雀の方角(南)に大きく広がる台地、青龍の方角(東)に東方へと流れる川、白虎の方角(西)に大きな道がある地は、風水的に仏様が住むのに相応しい場所だと考えられている。

これは「四神相応の地」と呼ばれ、京都では平安京遷都の際に重要視されたそうだ。

密厳寺の周辺には、北に阿讃山脈(讃岐山脈)、南に池田町、東に吉野川、西に旧街道があり、四神相応の条件にぴったりと合っている。鉱脈や地質にも強い関心を寄せたといわれる空海は、こうした地形から四神の存在を感じ取ったのかもしれない。

【関連記事】
>>3年ぶりに開催された密厳寺での不動の火渡りに参加してきました!
>>弘法大師生誕1250年となる令和5年、新しい霊場が徳島県に誕生します!

【詳細情報】
密厳寺
https://miyoshi-city.jp/spot/密厳寺
住所:徳島県三好市池田町西山佐古3798
料金:無料

次回part6では、三好の地を見守るかのように箸蔵山の上に建つ、箸蔵寺を訪ねる。
>>大地の力が眠る徳島県! 三好市のパワースポットを巡る旅 Part6|三好の地を見守る古刹・箸蔵寺

 

編集:男の隠れ家デジタル 文:菅堅太 撮影:井野友樹

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