渓谷の隠れ宿 祖谷美人 パート1 祖谷川を見下ろす秘境の宿
2023.02.03
秘境祖谷。人里離れた美しい自然とそこで営まれる昔ながらの暮らし、そして様々な伝説を求めて、四国の中でも特別な場所として国内外から多くの人々が訪れる地域だ。
そんな山奥の宿を求める方に人気の、代々祖谷で暮らす家族が営む温泉宿を紹介する。
徳島県三好市 知る人ぞ知る秘境の贅沢な宿
三好市祖谷地方。日本三大秘境の内の1つであり、徳島県の西端に位置する。
「祖谷のかずら橋」や急峻な山の中腹の集落など、日本の原風景を目にすることが出来る地域である。
遠方から訪れる旅行者のために、祖谷にはモダンな設備を備えたホテルから1棟貸し切りの古民家ゲストハウスまで、様々なスタイルの宿が点在する。
「祖谷美人」は祖谷川沿いにあり、エメラルドグリーンの川と季節により多彩な表情を見せる山々が目の前、そして各部屋に露天風呂付きという贅沢な宿である。
祖谷のかずら橋からすぐ 観光にも便利なロケーション
祖谷と言えばかずら橋だが、「祖谷のかずら橋」の手前、車で5分もかからない場所に「祖谷美人」はある。
かずら橋を始めとした祖谷旅行の拠点に相応しいロケーションだ。
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県道32号線沿い、茅葺き屋根の建物をデザインした宿は、祖谷の風景に良く似合っている。
続いて宿のロビーに入ると囲炉裏もあり、まるで古民家に入ってきたかのようだ。
全室露天風呂付きの個性ある和の部屋 カップルや家族連れ、海外旅行客にも人気
祖谷美人には、4タイプの和の部屋がある。
檜露天風呂付の部屋、信楽焼の陶器露天風呂付の部屋、露天風呂付の2組でも宿泊できる特別室、そして露天風呂と囲炉裏の部屋もある離れスイートだ。
離れスイートにはベッドも備わっており、食事もスイートの囲炉裏の部屋でとれるので家族連れや海外からの旅行者にも人気だ。
自分達だけの囲炉裏でゆったりといただく絶品郷土料理
祖谷美人では、昔ながらの祖谷を感じられるように食事は囲炉裏付きの個室で頂く。
他の宿泊客に気兼ねなく、囲炉裏の火を囲んで祖谷の郷土食、川魚や山菜、珍しいそば米、ジビエ肉などを堪能することが出来る。
祖谷川の絶景を気兼ねなく楽しめる貸し切りの温泉 海外のリピーターも多い美肌の湯
祖谷美人には大浴場はなく全部屋に露天風呂がついているが、この地域ではとても珍しいスタイルだ。
家族や友人達だけ、もしくは誰にも邪魔されずのんびり山々と祖谷川の眺望を独り占めでき、プライベートな温泉タイムを取れるのは何物にも代え難い贅沢だろう。
大浴場に不慣れな海外からの宿泊客にも好評で、わざわざ海を渡ってまで何度も訪れる人もいるそうだ。
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なお、泉質は単純硫黄泉で、疲労回復、神経痛や冷え性の改善などの他、もちろん美肌の湯でもある。
「祖谷美人」の名の通りの温泉だ。
山の景色に包まれて、のんびりと過ごすのも良い。
パート2では、「祖谷美人」を営む谷口さん一家と宿の歴史を紹介する。
>>渓谷の隠れ宿 祖谷美人 パート2 時代と共に変化をつづける谷口さん一家
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【詳細情報】
渓谷の隠れ宿 祖谷美人
https://miyoshi-city.jp/spot/渓谷の隠れ宿祖谷美人
〒778-0102 三好市西祖谷山村善徳9-3
TEL:0883-87-2009
【HP】【Facebook】
(取材・文: ショーン ラムジー、写真: ショーン ラムジー & 祖谷美人 )
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清流のそば処 祖谷美人
のど越しの良い、平麺にアレンジした自家製粉の手打ちそばがあります。
蕎麦の香りや甘味などを実感する事が出来ます。
また、各部屋に露天風呂が完備してあります。
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祖谷のかずら橋(国指定重要有形民俗文化財)
平家一族の哀話を秘める、秘境“祖谷”にあるかずら橋。シラクチカズラ(重さ約6トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。 昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設であった。3年毎に架替えが行われる。(国指定重要有形民俗文化財)
◎かずら橋ライトアップ
毎日19:00~21:30の間かずら橋をライトアップします(渡橋はできません)。
闇夜の中に照らされた「かずら橋」が幻想的です。
◎平家伝説の残る「琵琶の滝」がすぐそばです。
祖谷のかずら橋を渡ってすぐに左に50mくらい行くと、落差約50mの滝が現れます。
◎川遊び:「琵琶の滝」を更に50mくらい行くと遊歩道があり、そこから川辺に下りて遊べます。 -
神代踊り
神代踊りは、1100年以上昔の雨乞いがその起源とされ、各地で伝えられてきた厄除けや虫送りの儀式とは異なるものである。
あでやかで勇壮な踊りは、昭和29年(1954年)に国の重要無形民俗文化財に指定されている。
令和4年(2022年)にユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。
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