三嶺山~天狗塚縦走 パート3 西熊山~お亀岩避難小屋 

2022.07.03

特集

徳島県三好市、秘境ともよばれる祖谷地方は、西日本でも最も高い山々に囲まれ、登山やキャンプに人気のエリア。この壮大な眺めに満ちた尾根道を歩き、静寂に包まれて山小屋に泊まる。このシリーズでは、公共バスでアクセスできる、1泊2日中級トレッキングコースについて紹介する。

【前回までの記事はこちら】
>>三嶺山~天狗塚縦走 パート1  1泊2日四国の山々を渡る 
>>三嶺山~天狗塚縦走 パート2  三嶺山頂へ 

三嶺山頂 祖谷の南尾根コースは四国第二の高峰剣山へ続くルート

三嶺山の頂上で少しの休憩後、山頂の西側へ続く道へ向かう。 

なお、三嶺山頂から南に向かう道は剣山に続く。この剣山ルートと、この記事の三嶺山~天狗塚ルートを合わせて、剣山~天狗塚の3日間のルートを縦走することもできる。

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剣山~三嶺縦走 三好市でチャレンジ!バスで行く祖谷トレッキング(まとめ)

ここ三嶺から出発前は、長いトレッキングパンツに変える。ショーツやタイツのハイカーも多いだろうが、この後は、膝丈までの笹が生い茂る中を通るので、ショーツだと笹の葉で切り傷を負うこともある。 

三嶺山頂から西への道は数分下り、小さな丘を上る。このエリア全体に樹木がなく、なだらかなクマザサだけの景色と、そのはるか向こうの広大な山々のコントラストが広がる。

三嶺縦走路は四国有数の伸びやかな美しい笹尾根 視界には山と空ばかり

丸みを帯びた尾根を道は緩やかに曲がりくねりながら下る。時々振り返って、三嶺山の眺めも堪能して欲しい。この時期は、ピンク色のコメツツジもたくさん咲いている。


このセクションは、剣山系の登山道や尾根道の中でも最も美しいところでもあり、その眺めはずっと続いている。

北側で見下ろすと、祖谷の久保集落とその向こう、山の中腹にある落合集落を望むこともできた。

西熊山を登る なだらかな高原状のピークで素晴らしい眺望を堪能

30分で尾根道はいったん低くなり、ここから西熊山の上りがはじまる。上りはそれほど急ではなく、西熊山頂、1816mまではさらに30分。 

天気にも恵まれ、眺めはどこからでも美しく、この日の最後の見渡しの良いポイントで少し長めの休憩をとる。尾根に沿って西に向かって眺めると、そこには天狗塚の三角の形も顔を出している。 

1日目の最終目的地 お亀岩避難小屋到着

西熊山から約20分ほど下り続け、広くなったところに標識がある。東に向かうと「お亀岩避難小屋」だ。

尾根の向こうには赤い屋根の木造の山小屋が見える。下りでそこまでほんの数分だ。

午後4時、トレッキングブーツを脱いでリラックスする。ここが今日の最終目的地、夜を過ごす山小屋だ。

パート4では、お亀岩避難小屋の滞在をリポートする。

【次の記事はこちら】
>>三嶺山~天狗塚縦走 パート4 お亀岩避難小屋滞在 

追加情報はこちら

三嶺山ルート&トレッキングマップ
https://www.iyatime.com/mt-miune

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

オススメ観光情報

  • 吾橋・雲海展望台

    展望台からは大歩危・吉野川や高知方面も眺望でき、雲海の鑑賞や撮影が楽しめます。この展望台は2015年3月末に完成。それまで視界を遮っていた樹木を伐採し、その杉を利用して横6m、縦4mの展望ウッドデッキが完成。また、100mほど手前には木製手すりが整備されており、大歩危や西祖谷方面を見渡せる。

    ・雲海の観賞できる時間帯:日の出から朝7時半頃まで
    ・雲海の発生頻度の高い時期:3月~4月、10月~12月
    ・他に雲海観賞出来るスポット:国見山登山口、山城町水無地区、山城町あざみ峠、山城町峰地区 等。

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  • 祖谷の宿かずらや

    祖谷の宿かずらや付近にかずら橋を見る事が出来ます。
    天然温泉大浴場からの絶景は非日常を味わえます。

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  • 森のくまさん

    徳島県三好市の秘境、かずら橋から歩いて3分の場所にあります。
    ヤマガラに餌やり体験なども行えたり、一番人気のハチミツとホットケーキはふんわりと厚みがありぜひご賞味ください。
    かずら橋の景色を見ながらのカフェは最高ですよ。

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