徳島の暴れ川“吉野川”を拠点に世界大会へ挑戦!THE RIVER FACE【浅井裕美選手】

2022.04.15

特集

世界からラフティングのアスリートが訪れる世界屈指のラフティング聖地、三好市の吉野川。「THE RIVER FACE」は日本一の激流とも言われるここ吉野川に拠点を置く、レースラフティングの女子日本代表チームである。15年、日本人現役選手最長!?経験と実力で漕ぎ続けてきたパワフルな浅井裕美選手をご紹介!

浅井裕美選手

出身地:大阪府
生年月日:1980年3月10日
ニックネーム:浅井さん ひろちゃん
好きな食べ物:レーズンバターサンド 鰻 雲丹 牡蠣
嫌いな食べ物:椎茸 納豆
得意技:掃除 漕ぎ続ける事

ラフティング界で知らない人はいない、リバーフェイスの顔、不動のバウマンといえばこの人!

15年。現役ラフティング選手として漕ぎ続けているのは日本でどこを探しても彼女だけであろう。浅井選手がずっと漕ぎ続けれる理由はなんなのか、漕ぐことで何を感じ何を見つけてきたのだろうか、そしてこれから何を目指していくのか楽しみだ。リバーフェイスの顔と言っても過言ではないでしょう。そして浅井選手といえば不動のバウマン!(前で漕ぐ人のことをそう言っている)という感じでラフティング界の誰しもが知っているラフター。ボートの前で力強く漕ぐ姿は圧巻。関西弁を交えていつでも楽しそうに漕ぐ姿もとても印象的だ。あ、浅井選手といえば冬でも半袖で漕ぐ人で有名だ。周りのメンバーも驚くほど、いろいろな意味で熱量高め、パワフルな姿も素敵だ。

(これは冬です。笑 練習後も半袖の浅井選手。逞しい腕もかっこいい。)

社会人一年目に参加したラフティングツアー観光でその魅力のハマる

長年漕ぎ続けている浅井選手とラフティングの出会いを遡ってみよう。専門学生の3年生の時に存在を知り、社会人1年目に観光客としてラフティングツアーに参加してみたらどっぷりどハマりしたという。ラフティングツアーの参加を重ねに重ね、レースに誘われた。浅井選手自身最初は観光ツアーみたいにただ楽しいラフティングに惹かれていたので誘われていたけど何度も断っていたという。今のリバーフェイス加入を何度も誘われる中で最終的には断りきれず渋々チームに加入したと。そんな渋々スタートを切った話も嘘のように、今や名も知れ渡る経験豊富なラフティング選手までに成長してきている。

漕ぎ続けて15年!仕事と練習の両立は大変だが、充実した日々

浅井選手は現在チーム加入15年。継続力のすごさが15年という数字からひしひしと伝わる。リバーフェイスの前進、リバーエンジェルスの時代から漕ぎ続けている彼女、ものすごい継続力だ。「リバーフェイス」結成された時も漕いでいた浅井選手、チーム名の「フェイス」というものには「顔」だけではなく、「向き合う」という意味も込められていると語る。この15年、そしてこれからも川・自分・仲間・周りの人たちとしっかり向き合って活躍していくことでしょう。
ザ・リバーフェイスという日本女子チームはプロチームではなくそれぞれが仕事をしながらのアマチュアチーム、浅井選手が選手生活で特に大変だったことは練習で毎朝メンバーと個人艇で競ったこと。ラフティングは4人ないし6人で行う競技だが個人の力全体にも影響するので個の技術向上に費やした時間が大変だったと語る。これまでの経験を活かし度々変わるチームメンバーともうまく漕ぎを擦り合わせながら今日も漕いでいる。

食べる奴は強い!?チーム一の食欲と体力

ラフティング界だけではないでしょうが、やはりよく食べる人は強い、、、。チームで開催されるリバーフェイス寿司選手権では48皿という成績を残し他のメンバーに破られていないという記録保持者でもある。これにはさすがに勝てるメンバーはいないようだ。最近では昔ほど食べることができなくなったと反省会が開かれることもあるが、まだまだ大食い健在の浅井選手。衰えを見せない食欲と体力に脱帽だ。

(食べる・食べる・食べる!!)

2017年のラフティング世界選手権での優勝は宝物。このメンバーだからこそ世界が目指せる

練習と仕事で毎日バタバタと忙しい日々を過ごしているリバーフェイスだがプライベートの時間も浅井選手は大切にしていること。メンバーとご飯を食べに行ったり、買い物に行ったりと楽しい時間の共有もしているという。一緒に漕ぐ人がいてくれるから自分は漕ぎ続けれる、と話の中でよく聞く言葉。浅井選手自身選手生活で一番良かったことはメンバーに恵まれていること。メンバーに恵まれていることで世界一を目指すことができるのは幸せ、そして何よりも2017年のラフティング世界選手権日本大会で総合優勝できたことは宝物という。世界一を目指せるのもメンバーがいてこそ、世界一になれたのもメンバーがいたから、と一緒に漕いでくれる人への敬意が言葉を通じて感じることができた。

(2019年オーストラリア大会のメンバーと)

(2017年吉野川メンバーと)

5月開催のラフティング世界選手権は浅井選手にとって2度目のボスニア!経験を生かして冷静にレースのリズムを作っていきたい

5月にボスニア・ヘルツェゴビナで開催されるラフティング世界選手権、浅井選手はなんと2度目のボスニア。一度下ったことのある川でのレースなので経験を存分に活かせる絶好のチャンス。浅井選手のポジションは右の前、漕いでいる時に注意しているところはボートの雰囲気を感じ取って全体のリズムを作ること、前で漕ぐ役割で楽しさもあるが難しさも存在するという。大会に向けてチームとしてはとにかく基礎の徹底、漕力アップに力を入れてき。浅井選手自身はチームの雰囲気作りにも力を入れてきたという。実際いざ本番、レースとなると気だけが焦ってボートが走ってないことがある、そんな時に冷静にボートの動きを感じながらレースのリズムを作っていきたいと力強く語った。レース前にはメンバー内で共有したイメージをひたすら自分の中で繰り返したり、動画を繰り返し見たりして集中力を高めていくという。二度目のボスニアでどんなパフォーマンスが見れるのか楽しみだ。

(前回のボスニア大会での浅井さん)

敢えて自分たちに厳しく、現状に満足することなく世界大会本番まで高みを目指す

「今の布陣の強みは無い。今のメンバーで3年漕いできたものの武器となるようなものがない」
ちょっと厳しめ且つ力強い言葉の裏には浅井選手のたくさんの想いが詰まっているのだろう、そう感じさせられた。第三者から見れば前々回の全日本選手権の敗退から今の今まで同じメンバーでやってきたその継続力が武器だと感じるがまだまだ満足していない姿を見るとかっこよくみえた。世界大会本番では今までやってきたことを出し切りたいと言葉を残した。

(レースに挑むリバーフェイス)

浅井裕美選手からコメント~世界選手権に向けて

最後に15年漕ぎ続けてきた浅井選手、毎度の世界選手権では同じメンバーではなく同じ場所でもない、そんな中でも「勝つ」ことにしっかりフォーカスして自分やメンバーを鼓舞しながらやってきた。現在のメンバーは15年漕いできた中でも一番長く漕いできたメンバー、なので今まで作り上げてきたものを「世界一」というものにしっかり結びつけていきたい、とブレることのない口調で締めくくった。

ボスニア、リバーフェイスの世界女王奪還が楽しみだ。

The River Face
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