秘境の山から見下ろす海 徳島県三好市 「国見山・雲海スポット」 パート3 

2021.12.17

特集

壮大な自然の様々な条件が重なって生み出される光景「雲海」。霧が谷に留まり、それが海のようになり、周りの山々がまるで海に浮かぶ島々に見える、希少な自然現象だ。日の出とともに、吉野川を覆いつくす雲海を眺める絶景のスポットを、国見山エリアから2か所紹介する。

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徳島県三好市、頂上から360度の美しいパノラマを一望できる国見山。祖谷と大歩危の境に位置し、どちらからでも雲海スポットへアクセスすることができる。

車で行ける雲海スポット「国見山・雲海スポット」へのアクセスルート

大歩危方面から来る場合は、JR大歩危駅から県道45号線を祖谷方面へ向かう。県道45号線を10分上り、1kmの長い祖谷トンネルを通過。トンネルを出て約100m、ひとつめの細い横道へ左折する。

祖谷方面から来る場合は、西祖谷中心部から県道45号線を大歩危方面に向かう。県道45号線を5分進み、祖谷トンネルの手前まで来る。(トンネルには入らないこと)トンネルの100mほど手前で右折、細い道路へ入る。

こうして、どちらの方面から来た場合も、この細い道路に入り、200mほど進む。左にカーブした直後にここで道が分かれる。左手には急な登りの道がある。

この分岐だが、今まで来た道に沿って右に行っても、急な上りの左に行っても同じ場所に出るため、どちらを選んでも大丈夫だ。

右の道路は距離が少し長いが、それほど道路幅も狭くなく、急な上りもなく、運転が比較的楽なため、おすすめ。(左を行った場合は、34分早く着くが、急なカーブが多くおすすめしない。)

どちらでも、道路をずっと上り続ける。祖谷トンネルから10~15分(道による)ほどで、右手に青い大きな標識がある。

この標識で「この先行き止まり」となっている道へ直進して入る。

この林道は、舗装はされているが、でこぼこしてあまり良い状態ではないので、運転は慎重に。(この道は現在Google Map上にはない。カーナビで表示されないこともあるので注意。)

この道を約10分進み、「国見山登山口」に到着。また、ここまでの林道の途中で右に曲がる他の道もあるが、メインの林道から外れることなく来るように。

国見山登山口・雲海スポット

パート1で紹介した「国見山登山口」へのルート。
ここには、右手に国見山登山口の大きな看板があり、左側には小さな駐車場があるので、分かりやすいだろう。

右手の看板のすぐ横には、手摺の付いた階段もある。

ここから雲海を眺めるには、階段を上がる。また階段からだけではなく、階段を登り切ってすぐ右へ山の中へ入って行くと、すぐに簡易な手摺のつけられたビューポイントもある。

国見山古道・雲海スポット

パート2で紹介した「国見山古道」へのルートがこちら。
「国見山登山口・雲海スポット」から、約10分、2.5km林道を進んだところにもうひとつの「国見山古道・雲海スポット」がある。道が右に大きく曲がると同時に、岩を切り出して道を作ったような場所になっている。ここまでも道路の状態が良くないところもあるので運転は慎重に。

このカーブの左側には「国見山」と書かれた登山道を示す小さな茶色い標識がある。

標識の近くに駐車スペースがあり、その横の岩だらけの高くなっている場所に登ると、雲海が遠くまで広がっている様子を見ることができる。

急斜面なので、滑ったりしない様、足元には注意をよく払おう。

三好市には他にも雲海スポットがある

この国見山のふたつの雲海スポットは、林道にあるので、運転が難しいかもしれない。その場合は、大歩危エリアに別の雲海スポットもある。

「吾橋・雲海展望台」までの道は、国見山の雲海スポットに比べて、幹線道路からそれほど遠くはなく、標高もそれほど高くはないが、眺めは大変良いため、こちらもおすすめだ。

吾橋・雲海展望台 【まるごと三好観光ポータルメディア】
https://miyoshi-city.jp/2021/06/6169/

秘境で、大自然が作り出す幻想的な雲海の眺めに浸ってみてはいかがたろうか。

国見山 三好市公式観光サイト【大歩危祖谷ナビ】
https://miyoshi-tourism.jp/spot/kunimi/

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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