徳島県三好市 秘境で眺める幻想的な雲海 「吾橋・雲海展望台」 パート1

2021.06.09

特集

徳島県三好市では山の急斜面に張り付くように集落が点在している。そんな、山々がどこまでも連なる環境ならではの自然現象「雲海」。言葉そのまま、雲の海。

気温、湿度、風。特別な条件がそろった時に、初めてこの幻想的な光景を目にすることができる。 

三好市西祖谷「吾橋・雲海展望台」 大歩危・吉野川から山々を這い上がってかかる幻想的な雲海

三好市にはいくつかの雲海スポットがあるが、今回は西祖谷山村の「吾橋・雲海展望台」へ。 

季節は一般には春とはいえ、まだまだ寒い山中。早朝にくねくねとカーブが続く細い山道を雲海スポットへと向かって運転する。 

 細い道に入ってしばらく行くと「吾橋・雲海展望台」のウッドデッキに着いた。 

まだ明るくなりきっていない空。見下ろすと、白い雲の海がうねりながら広がっている。山々の間に霧が海の様にとどまっている。 

雲海から頭を出している山々は大海に浮かぶ島々の様で、自分がまるで違う世界に来たかのような現実離れした美しいな光景だ。 

地元の人々からは「八合霧」とも呼ばれる雲海。川にとどまる霧が、山の八合目ほどまで覆ってしまうことからそのように呼ばれる。 

山の斜面にある集落の人々にとっては、日々の暮らしの中で常に目にしてきた景色なのだろう。 

そしてこの幻想的な霧は太陽が昇るとともに徐々に消えていく。その雲海が消え、川が現れてくる様子もまた美しい眺めである。 

パート2では、この「吾橋・雲海展望台」やそこまでのアクセス、そして雲海鑑賞のポイントを紹介する。

(取材・文: ショーン ラムジー、写真:大歩危祖谷ナビ & ショーン ラムジー)

三好市公式観光サイト【大歩危祖谷ナビ】
https://miyoshi-tourism.jp/

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