紅葉の祖谷渓 パート1 紅葉の祖谷街道を訪ねて

2022.12.02

特集

秘境にも紅葉の季節がやって来た。徳島県三好市の紅葉の名所「祖谷渓」。この谷はこの時期、色とりどりに紅葉した山々に囲まれ、見下ろす祖谷川の色と相まって、絵画のような美しさと名高い。
今回は、この祖谷渓を満喫するスポットを紹介する。

徳島県三好市の秘境・祖谷渓 剣山から始まる祖谷川がつくる絶景

祖谷渓は、西日本第2の高さを誇る剣山に源流をもつ祖谷川が作り出した、切り立った断崖絶壁の渓谷。
山々の木々は季節ごとに、美しい表情をこの渓谷に与える。特に紅葉の時期は、人気の紅葉スポットとなっている。

祖谷渓は、西祖谷中心部で県道32号線に入ってから、「出合」までのおおよそ13mにわたる渓谷だ。
渓谷を行く道路は曲がりくねり、片側は岩、反対側は崖と秘境らしい険しい道である。

しかし、目の前に広がる山々、岩肌に張り付く木々や崖下の祖谷川の眺めは、ここに実際に来ることでしか見ることが出来ない。

なお、池田方面から祖谷渓に向かう場合は、「祖谷口」で国道32号線から県道32号線に入り45km進んだら「出合」、そのまま進むと民家が減ってゆき、道も険しくなり渓谷の景色が現れ出す。

【関連記事】
>>Iya Valley Tours 【part1】 地元ガイドと発見する秘境祖谷

祖谷街道 紅葉に色づく人々の夢

この断崖ともいえる渓谷を祖谷川に沿って走るのは、祖谷街道。
かつて、近隣の町村が地元の振興のために資金を出し合って作ったのがはじまりという、秘境祖谷が外へ繋がるための大事な街道だった。

当時は曲がりくねったこの細い街道で牛のひく荷が行き交い、やがてトラックが山から切り出された木々を運び、そして人々がバスで行き交うようになった。

現在では観光道路としての役目が大きいが、昔の人々もこの街道で渓谷の紅葉を同じように眺めていたのだろう。

ひの字渓谷 祖谷川と山々を一望できる大自然が作り上げた絶景スポット

この祖谷渓のハイライトのひとつは「ひの字渓谷」。その名の通り、ひらがなの「ひ」の形に祖谷川が蛇行して、この渓谷を形づくっている。

川底を見下ろし山々の峰まで見上げる、全てを一望できるビューポイントで、紅葉の山々とエメラルドグリーンの川の色との対比も美しい。この眺めに誰もが息をのむ。

紅葉の秋だけではなく、新緑、盛夏、雪景色、晴れの日から霧のかかる幻想的な雨の日まで、いつでも美しいのがこの渓谷だ。

パート2では、小便小僧の像と展望所を紹介する。
>>紅葉の祖谷渓 パート2 小便小僧が見下ろす祖谷川

【関連記事】
>>絶景紅葉の真っ只中へ。祖谷渓ポタリングツアー【ブロンプトン・ポタリング】 Part.2

【詳細情報】
祖谷渓・小便小僧
https://miyoshi-city.jp/spot/祖谷渓・小便小僧

三好市観光公式サイト 大歩危祖谷ナビ
https://miyoshi-tourism.jp/spot/iyakei-peeingboy/ 

(取材・文・写真: ショーン ラムジー) 

オススメ観光情報

  • ボンネットバス(西祖谷コース)

    祖谷街道を昔懐かしいボンネットバスが走る。
    JR阿波池田駅前から大歩危、かずら橋、祖谷渓等を約5時間45分かけて巡る定期観光バス。平家伝説や歴史を解説するガイドも付いておりのんびり秘境を満喫できる。要予約。7月8月9月はボンネットバスではなく貸し切りバスにて運行。途中乗車・下車については要相談。

    ◎乗車日の3ヶ月前から予約可能。ご予約はお電話又は、メールにて受付。

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  • 祖谷ふれあい公園

    祖谷ふれあい公園内には、木製遊具や水際遊歩道、てんとう虫モノライダー、キャンプサイトなどがあり、自然を満喫しながら1日中、ご家族や友達と遊べる施設となっています。また、2017年には「フォレストアドベンチャー」がオープンされ、長さ360メートルを超えるロングジップを楽しんでいただけます。

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  • 湯元新祖谷温泉ホテルかずら橋

    ケーブルカーで楽しむ露天風呂からの絶景が楽しめます。
    地元食材を使った郷土料理もおすすめ。

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