神代踊り 秘境に伝わる雨乞い祈願の舞い パート2 山の静寂に包まれて 鮮やかな舞の奉納 

2022.08.23

特集

徳島県三好市西祖谷山村善徳、祖谷のかずら橋があるこの集落では、国指定重要無形民俗文化財の神代踊りが伝承されている。7月23日(旧暦6月25日)、3年ぶりに、この伝統ある踊りが地元保存会や児童によって奉納された。

【前回の記事はこちら】
神代踊り 秘境に伝わる雨乞い祈願の舞い パート1 「神代の昔から」いにしえの民俗芸能

徳島県西祖谷 標高1000mを越えるお宮 神代踊りの奉納

いよいよ、天満宮神社へ向かう。鮮やかな衣装に身を包んだまま、各々車に乗り込む。

ここから、山道を20分。大分距離がある。進むほどに、道も細くなり、天満宮神社付近 は、すでに人々が集まっているが、それでも山深い、特別な場所だというのが伝わってくる。

ここは標高1033m、巨木に囲まれ、夏なのに肌寒いぐらいだ。

天満宮神社 菅原道真にちなんだ梅の紋

はじめに、天満宮に参拝する。この神社はもちろん、菅原道真にちなみ、梅の紋があちらこちらで見られる。踊り手の着物にも梅の紋、扇にも梅の紋。 

神主さんにより祝詞があげられる。前列の児童をはじめ、全員が礼。奉納の踊りの衣装を身に着けてお宮に参拝するその様子は、はるか昔も同じだったのだろう。 

ほら貝の合図で始まる祭り 静寂な深山に響き渡る太鼓や鉦

参拝すると、お宮の少し下の巨木に囲まれた広い場所へ移動する。

ほら貝の合図から、鉦、太鼓が鳴らされ、采振り、天狗、露払い、獅子、薙刀使い、棒振り、奴、草履取り、そして踊り子たちが円を描いて広場に入っていく。 

鮮やかな花笠と衣装 山の緑のコントラスト

杉の巨木に囲まれ、円を描いた踊り手たち。、男性は力強く、跳ねるように踊り、花笠をかぶった女性たちは、扇をひらひらと動かして優雅に舞う。

曲によって、踊りの円は一重だったり、二重だったり、踊り手も女性だけになったりと、様子が変わる。唄の合いの手「そりゃ」の声も山の中へ吸い込まれていく。

山深い濃い緑の中、様々な色々が行き交い、鉦、太鼓、そして歌が響き渡る。この美しい奉納の舞に、訪れた人々も神妙な面持ちで見入っている。

曲の合間には、見学者より、「昨日はお天気が悪かったけど、今日は晴れて良かった」「でも、雨乞い踊りだから、明日からは雨になる。」と会話や笑い声も聞こえてきた。

パート3では、神代踊りを受け継ぐ地元の人々を紹介する。

神代踊り

西祖谷山村善徳天満宮神社

旧暦 旧暦625

大歩危祖谷ナビ https://miyoshi-tourism.jp/spot/eraofgodsdance/
文化遺産オンライン https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/200176

(取材・文・写真: ショーン ラムジー) 

【関連記事】
>>「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート1
>>仙吉 祖谷の味 パート1 忍者もやってくる、秘境の蕎麦屋 

オススメ観光情報

  • 祖谷渓・小便小僧

    く切り込んだV字型の渓谷には、エメラルドグリーン色の祖谷川が流れ、上から覗き込めば、目がくらむほどはるか下に見える。秋には谷底から峰まで全山紅葉し、自動車、バスからも眺められる。
    祖谷川沿いの断崖には、祖谷街道の開設工事で残った岩が突き出ており、岩の上には、かつて地元の子供達や旅人が度胸試しをしたという逸話をもとに作られた小便小僧が立っている。

    スポット詳細を見る

  • 祖谷観光旅館

    日本最大秘境の一つである徳島県の祖谷渓にあり、四国では珍しい源泉かけ流しの露天風呂が魅力のホテルです。
    客室やレストランからの絶景は非日常を開味わう事が出来ます。

    スポット詳細を見る

  • 道の駅にしいや

    大歩危と祖谷のかずら橋を県道沿いにある道の駅。近隣には大人から子どもまで楽しむことができる祖谷ふれあい公園や祖谷秘境の湯(温泉施設)がある。施設内には休憩施設や地元特産品を直売する売店の他、本場の祖谷そばが食べられる食堂もある。

    スポット詳細を見る

あわせて読みたい

オススメ観光情報ランキング