オニオカラクッキーは鬼のように硬いのか。〜徳島県三好市の特産品”岩豆腐”のオカラを使用したクッキーとは〜Part1

2022.06.22

特集

徳島県三好市の特産品 祖谷の険しい山道を運んでも崩れないように硬めに作られた”岩豆腐”

岩豆腐とは徳島県三好市祖谷地方で古くから作られている、縄で縛って持ち帰れるほど硬い豆腐だ。ビニール袋も冷蔵庫もまだない時代、当時は家庭でも作られていた。元々豆腐は”畑の肉”と呼ばれるほどタンパク質が豊富な食品だ。水分も少なく腐りにくい岩豆腐は祖谷地方の険しい山々に住む人々には欠かせない栄養源だった。

祖谷地方へ遊びにきた際にはぜひ岩豆腐を使った郷土料理”でこまわし”を食べてみてほしい。写真左側の味噌がついているのが”でこまわし”、上からじゃがいも、岩豆腐、祖谷こんにゃく等を1本の竹串に刺して焼く。食べてみるとしっかりとした食感と甘めのゆず味噌の香ばしさが癖になるはずだ。

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グルテンフリーなオニオカラはヘルシーで優しい味と一度食べたらクセになる嚙み応え

この岩豆腐を作る際に出たオニオカラが廃棄されていた状況を変えようと、お菓子などの特産物にできないかと考え出された。

オニオカラクッキーには、おからや米粉、きび砂糖の他に米油が材料となっており優しい甘さとコリコリと硬めな食感が特徴で、安心安全なものをと原材料にこだわり全て手作りで生産されている。

オニオカラクッキーが誕生したきっかけと名前の由来

徳島県三好市山城町にあるJR川口駅で観光列車を歓迎のお迎えをするボランティアをしていた代表の鍵山秀子(66)が何か名産物を販売したいと考えたのが始まりだ。悩んでいたところ、2019年頃に大阪でカフェを経営していた祖谷出身の親戚がUターンしたと聞き、その方に相談したところ祖谷の岩豆腐を作る際に出るおからの事情を知ったという。おからを利用して何かできないかと考察し、誕生した。

オニオカラクッキーという名前は知人におからのクッキーを作ったと話をしたところ、おからを”オニオカラ”と呼んでいることを知ったことから。岩豆腐を作る際に一番最初に豆腐から出た粗いおからを”オニオカラ”と呼んでいた、と知人は教えてくれたそう。仲間からも後押しされオニオカラクッキーという名前に決まった。

今年6月に再販スタート。大人から子供まで楽しめる三好のご当地和スイーツはお取り寄せも可能

こちらのオニオカラクッキーは2022年6月1日に再販がスタートした。三好市内ではWest-Westとりの巣カフェ、カギデンで販売している。またオニオカラ工房の公式サイトからもネット購入可能だ。

オニオカラの今後の目標をお聞きしたところ「オニオカラ御殿が建つぐらい!もっともっとたくさんの人に届けたい!」と明るく応えていただいた。今後いろんなバリエーションを増やしていきたい、と考えているそうだ。

Part2ではオニオカラ工房さんで販売されているオニオカラの可愛らしいグッズ達をご紹介する。

【次の記事はこちら】
>>オニオカラクッキーは鬼のように硬いのか。〜オニオカラクッキーのグッズをご紹介!〜Part2

オニオカラ工房

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