アダルトな大人の遊び場、なでしこを募集中な屋外サバイバルゲーム場 パート2|多目的広場なでしこ
2021.08.26
徳島県三好市井川町の”多目的広場なでしこ”は全国からサバゲーのファン達がSNSなどをきっかけに集まっている。そんな徳島県でも唯一の屋外サバゲー場に今回お邪魔した。
パート1【こちら】では多目的広場なでしこでの活用方法をご紹介しました。
パート2ではどのようにしてこの場所ができたのか、管理人の中川弘典さんに聞いてみた。
(管理人 中川弘典さん)
個人の趣味がいつしか多くの仲間がいた
中川さんは地元で電力事業関連の会社で働いている。元々個人の趣味で7年ほど前からサバイバルゲームを楽しんでいた。その活動が口コミを呼び仲間がどんどん増えて、気づけばチームメンバーが四国全土で100人を超える大きなグループとなった。その中には姉妹グループや交流チームも存在し、次第に自分たちが自由に使える場所が欲しいと思うのは自然なことだった。そこでサバイバルゲームで地元を盛り上げようと当時のチームメンバーと地元有志を集め「青空会」を設立した。
”多目的広場なでしこ”は「青空会」が立ち上げた場所で、過疎化が進む中で世代を超えた人と人の繋がりを作り、地元の若者たちが中心となって故郷の自然を生かした活動がしたいという思いを形にしたものだ。さらにSNSなどで情報発信を行い、より多くの人に地元の魅力を発信する活動をしている。
自然と共存しながら作る楽しさ
”多目的広場なでしこ”は「青空会」が休みを利用して約半年もの時間をかけてこだわり抜いた遊び場だ。
まず場所を探し地権者と交渉し場所を決め、道を作り風通しよく管理しやすいように整備した。そこから廃材を利用したバリケードを作成したり、よりサバイバルゲームっぽく廃車を設置するなど必要なものを揃えていった。
その素材とフィールドの広さが多くのプレイヤーに人気の理由だろう。高台や傾斜を利用した地面の窪みなどを上手く利用するために、スナイパーライフルやハンドガンなど武器を慎重に吟味しているプレイヤーも個性派揃いだ。
多目的な”なでしこ”の活用方法
現在は主にサバイバルゲームで多く利用されているが、広大な土地には自然が豊富だ。夏は昆虫採集をしたり、冬は雪合戦をすることも可能だ。実は収益の多くが地元の子供達の夏祭りなどの一部として使用されている。多目的広場なでしこのもう一つの目的は子供達が自然をよりリアルに感じてもらえる場所も目指している。中川さんは子供たちが自然とリアルに触れられる場所を作り、バーチャルとは違う肌で感じた原体験を作りたいと考えている。
それは怪我を防ぐために案内人の話を聞くことの大切さや、暑さを感じて流れる汗の気持ち悪さだったり、バーチャルでは体験する事ができない生きていく為に必要なことを学べる場所かもしれない。そういった一生の宝物となる体験ができるように力を入れて広めていきたいと語ってくれた。
サバイバルゲームとは大人が少年に戻る時間かもしれない
「サバイバルゲームを簡単に説明すると、幼い頃におもちゃの鉄砲で打ち合った遊びをスポーツ化したもので大人が童心に戻って楽しめる良さが魅力のひとつ」だと中川さんは語った。
決して狂気性を持ったゲームではなく、一般的なスポーツと同じく一緒に楽しめる相手がいて成り立つスポーツだ。目を守る為のゴーグルを装着したり、プロテクターをしたりと安全に楽しめる為のルールが多いのもサバイバルゲームの特徴だ。
”多目的広場なでしこ”では初心者や女性のプレイヤーも気軽に参加できる雰囲気がある。まるで田舎に帰って近所に遊びにいくような、そんなフレンドリーさがある。
ぜひ公式のホームページやYouTubeなどからチェックしてみて欲しい。
なでしこ多目的広場
〒779-4806 徳島県三好市井川町西井川
URL:https://aozoraunndou.wixsite.com/nadesiko
Instagram:https://www.instagram.com/sabage.nadeshiko.tokushima/?hl=ja
徳島県西部のサバゲー好き
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCFJE91twKajhtqhsHOdkbjQ/about
あわせて読みたい
-
三嶺山~天狗塚縦走 パート2 三嶺山頂へ
徳島県三好市、秘境ともよばれる祖谷地方は、西日本でも最も高い山々に囲まれ、登山やキャンプに人気のエリア。この壮大な眺めに満ちた尾根道を歩き、静寂に包まれて山小屋に泊まる。このシリーズでは、公共バスでア
2022.06.27
-
蔦監督映画「黒の牛(仮)」春季の撮影を黒沢湿原にて終え、残すは台湾と来年の撮影となり改めて周りへの感謝を表した。
徳島県三好市出身の蔦監督(37)が撮影していた、「黒の牛(仮)」が地元三好市内の黒沢湿原にて春季撮影を終了し、台湾の実力派俳優で主演の李康生(リー・カンション)さん(53)が今季のクランクアップを迎え
2022.06.24
-
タフティングマットは新境地へ 「三好敷物(MIYOSHI RUG)」の伝統工芸×アート Part.1
四国の徳島県三好市内に工場を構えて50年という「三好敷物(MIYOSHI RUG)」。「フッキング」という製法で一点一点作られたラグマットがSNSなどを通じて話題を呼んでいる。まるでアート作品のような
2022.06.23
-
オニオカラクッキーは鬼のように硬いのか。〜徳島県三好市の特産品”岩豆腐”のオカラを使用したクッキーとは〜Part1
徳島県三好市の特産品 祖谷の険しい山道を運んでも崩れないように硬めに作られた”岩豆腐” 岩豆腐とは徳島県三好市祖谷地方で古くから作られている、縄で縛って持ち帰れるほど硬い豆腐だ。ビニール袋も冷蔵庫も
2022.06.22
-
三嶺山~天狗塚縦走 パート1 1泊2日四国の山々を渡る
徳島県三好市、市の中心部から離れた山深い祖谷地域には、四国で一番ではとの声も上がる登山コースがいくつかある。壮大な眺めに満ちた尾根道を歩き、静寂に包まれて山小屋に泊まる。このシリーズでは、公共バスでア
2022.06.21
-
地域おこしの先輩 市岡日出夫さん パート3 山の図書館ヤマガラ文庫
現在の田舎暮らしブーム、そして各自治体が移住促進として様々な取り組みを行っている中、すでに30年前に秘境にUターン、地域おこし活動をしてきた人がいる。今回は、三好市東祖谷の市岡日出夫さんを紹介する。
2022.06.16