【いよいよ今週!】『第24回四国酒まつり』実行委員長 田村和男さんインタビュー
2023.02.22
四国の地酒が一堂に会す四国最大級のお祭り!『第24回四国酒まつり』
知る人ぞ知る隠れた酒処である徳島県三好市は「四国の灘」とも呼ばれ、歴史的・文化的にも優れた酒蔵の集積があります。
これを地域振興に活かそうと四国の銘酒を一堂に集結した「地酒試飲会」と、長い歴史を誇る地元酒蔵の「酒蔵開放」からなる広域交流イベントとして平成12年(2000年)2月19日に「第一回四国酒まつり」が始まりました。
お酒好きにはたまらないイベントとして注目され、なかなか市場には出回らない幻の逸品も出品されることから、毎年参加する方や四国のみならず他県からの参加者も年々増え、民間旅行会社による協賛ツアーが催されたりJR四国が臨時列車を運行するなど、一大イベントとして成長しました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、延期や中止を余儀なくされオンラインでの開催をするなど、何とか開催できる方法を模索してきた四国酒まつりですが、今年は4年ぶりに本来の形で開催される事が決定しました!!
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いよいよ開催が目前に迫る今回は、酒まつり実行委員長の田村 和男さんにお話を伺いました。
「4年ぶりの酒まつりをゆったり楽しんでほしい」実行委員長田村 和男さん
街中に立てられた「四国酒まつり」の幟も久しぶりの開催を喜んでいるかのような2月某日、田村さんは「口下手なのですが…」と前置きしつつも、4年ぶりの開催に「制限がある中での開催は初めてで、規制のかかった開催の経験がないので加減が難しいですね」と率直な気持ちを話してくれました。
三好市池田総合体育館で行われる試飲会場には、四国の地酒を中心に46銘柄(蔵数40ほど)が出品されます。
田村さんは「2部制で午前と午後でそれぞれ1,000人規模の人数に合わせた形です。運営スタッフからは「ボリュームが減るのでは」という声もありましたが、4年ぶりなのでトラブルなく開催したいとの思いから調整しました」と以前よりも少し銘柄が減った理由を教えてくれました。
「屋内でのお酒の試飲イベントは殆ど無いんですよ。屋内なので、3密を避ける為に1,000人ずつの入場制限にしましたが、1人1mの間隔を保つためです。今までに比べたらゆったりしてますね、前は満員電車並みになってました」と苦笑い。
コロナ禍対策でサーバーを設置したそうで、「1回で十分な量が注がれますが、コップのギリギリまで飲みたい人は2回押しても大丈夫ですよ」と、このインタビューを読んだ人だけの情報を!
会場内で渡される使い捨てのプラカップは60㎖入ります。
46銘柄を全部飲むとなると、何と2,760㎖!これは約1.5升になる計算です!!
田村さんは「お酒が飲みたい人には絶好の機会です、全種類飲まなくても大丈夫。どんな人にも当てはまるお酒がありますよ」と自信たっぷりに語ってくれました。
できたての新酒が楽しめる地元三好市の酒蔵開放
四国酒まつりでは、地元三好市の酒蔵が蔵を開放して酒蔵の見学と試飲・販売をする「酒蔵開放」も行われます。
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>>徳島県阿波池田『四国酒まつり』酒蔵インタビュー|今小町編
>>徳島県阿波池田『四国酒まつり』酒蔵インタビュー|三芳菊編
田村さんは「酒蔵開放をメインで来る人もいるので、2,000人以上来るのでは」と予想しながら、「実は、この時季は新酒の時季だから蔵がとても忙しいんですよ。他の地域だと蔵の手が空いてる3月頃の開催が多いんです。でも、「新酒を味わってほしい」が私達も蔵も共通してる思いですね」と話してくれました。
コロナ禍で様々なイベントが中止や延期になった中で、これから先も『四国酒まつり』を続けるために、次の世代への繋ぎ方も考えているそうです。
「SNSでの宣伝も始めました。第1回はもう20年以上前なので、その頃からだと世代が違ってきていますから、上手く代替わりしていきたいと思っています」
そう語る田村さんには、酒まつりというイベントを盛り上げ地域振興に活かしたいとの思いが根底にあります。
「楽しさがないとお酒はつまらないので、まずは楽しんでほしい、そして次も来てほしいですね」
酒まつりを通して「三好市のファン」が増える事は、三好市長である高井 美穂氏も挙げていた「関係人口の増加」と繋がりますね!
阿波池田駅ではご当地グルメの販売や、ダンスステージも 地酒と一緒に楽しんで
当日はJR阿波池田駅周辺で協賛イベントがあり、協賛店MAPも配布されています。
ふらっとスクエアで「ガーデンカフェ&特産品まつり」や「酒まつり盛り上げ隊 ステージ」に「阿波池田たばこ踊り 公演」で盛り上がり、銀座通りでの「銀座フードストリート」と題した飲食店の出店で食べ歩き、阿波池田うだつの家で行われる「三好の文化財写真展&茶会体験」でお茶も楽しみ、JR阿波池田駅と阿波池田バスターミナルで配布されるエコバックに買った物を入れられますね!(なくなり次第終了)
田村さんは笑顔で「『試飲会』なので『宴会』は飲食店でお願いしますね!午後の部に来られる人は、午前中に飲食店で食事をしてから来てもらえたら、地元への経済効果にもなるのでは」と話してくれました。
また、2021年の第22回酒まつり感謝祭において、クラウドファンディングの支援金へのリターンで「次回『四国酒まつりセレモニー』鏡割り権」があり、今回の酒まつり会場の壇上で権利者の方による鏡割りを予定しているそうです。
好きなのは地元三好のお酒!約50銘柄の地酒の中からお気に入りの一品を見つけてほしい
「制限の堅苦しさはあるかもしれませんが、久しぶりなので楽しんでください」と、この日何度目かの「楽しんでほしい」の思いを口にした田村さんからは、四国酒まつりの「三方よし(お客様良し、主催者良し、地域良し)」の心が窺えます。
ちなみに、田村さんのオススメは今小町(中和商店)さんの「山笑い」と三芳菊さんの「大地の夢」なんだとか!
「忖度なしです、地元のお酒が大好きなんですよ」とにっこり笑顔で締めくくってくれました。
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四国酒まつり
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今小町
1802年(享和2年)に刻み煙草製造業として創業し、煙草の専売制に伴い酒造業を始めました。
平成6、8、10、12、13年度の全国新酒鑑評会に於いて金賞を受賞。
米の旨味を活かし「飲み飽きない味」を目指したお酒作りに日々取り組んでいます。 -
三芳菊酒造
創業明治22年、現在は5代目となる亮一郎さんがオリジナリティー溢れる
お酒を造っています。
お酒もラベルもとても個性的で人気です。 -
うだつの町並み・阿波池田うだつの家たばこ資料館
交通の要衝として、たばこ等の集積地として発展した池田の旧街道に残る古いたたずまいは、どことなくさびしげで、ひとりもの思いにふけりたくなるような町並みである。幕末から明治にかけて繁栄したたばこ製造業者の旧居宅をたばこ歴史資料館として残す。百年以上を経過した今でも当時の繁栄振りを想像させる。中庭は四季折々の美しい花が咲く。
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