徳島県三好市東祖谷で開催された『雪合戦 四国大会』の様子をお届け パート2|雪上の熱い戦い

2023.02.19

特集

徳島県三好市東祖谷にて、『第19回雪合戦 四国大会』が開催された。雪の秘境で行われる冬の一大イベント「雪合戦」。大雪の中で繰り広げられる熱い戦いを、祖谷地方の雪の様子と共に紹介する。

【前回の記事はこちら】
>>徳島県三好市東祖谷で開催された『雪合戦四国大会』の様子をお届け パート1|雪を楽しむ秘境のイベント

大雪の困難を乗り越えて

今回の雪合戦は大雪に見舞われた。祖谷の雪景色は息を呑むほど美しく、試合会場も真っ白になった。
選手の家族達、特に小さなお子さんには雪遊びが思う存分に出来る楽しい時間だったに違いない。
だが、残念ながら道路状況のため参加を辞退されたチームもあり、大会は小規模となった。

エンジョイリーグトーナメント 運動能力だけじゃない!頭脳戦に観客も大盛り上がり

雪が降り続ける中、試合が進んでいく。試合前は作戦会議がしっかりと行われているようだ。

悪天候にも関わらず選手たちは投球し、シェルターへ膝から滑り込み、時には全身で雪上に飛び込みフラッグを狙う。
早い球が敵チームを狙い、その間を通り抜けて自分のチームメイトへ雪球をパスしていく。

シンプルな試合の様だが、作戦もよく練られている。チーム監督からは雪球の補充、注意方向、残り時間が順次告げられる。
観客から応援の声も大きく上がる。

東京からの参加者も 初めての雪合戦 祖谷の雪景色に感激

本来は12チームの予定が、急遽7チームのみでの開催となった大会。
しかし、この7チームは地元三好市からだけではなく、香川県、高知県、愛媛県と四国勢の他、東京から参加したチームもあった。

ちょうどチームで祖谷そばをお昼にしていた「Circle K」の選手、亮志さんからお話を伺った。
大会前日に東京から四国に到着、23日でこの雪合戦に参加したという。

「祖谷に来たのは初めてで、雪景色はとても幻想的できれい」と、この大雪に大満足な笑顔を見せた。

「練習をしていなかったため決勝へは挑めなかったが、この後も温泉と食事を楽しみます」と、三好市訪問を満喫している様子だ。

三好市長も参加の雪合戦

当日はこの天候にも関わらず、高井 美穂市長も来場。

開会式等の挨拶だけに留まらず、なんと高井市長は試合にも参加!
スポーツをしていたと自信ありげに話していた通り、中々の活躍だった。

雪球を当てたり、当てられてアウトになったりと心から試合を楽しんでいるようだ。

白熱の決勝戦 勝者は?

いよいよ決勝戦だ。
試合はさすがリーグ最上位同士、的確に投球していく。また、残りの人数確認や時間確認も怠らず、確実に勝ちを取りに行こうとしている。
2セット終わったところで、1-1の引き分け。観客もじっと固唾を飲んで試合を見守る。

3セット目が終了し、優勝は地元三好市からの「チームでこまわし」。西祖谷のメンバーが中心のチームだ。
にこにこと嬉しそうな表情を浮かべる選手たち。

閉会式では表彰とともに地元のワインや日本酒、温泉のチケットなど、三好市らしい賞品も贈呈された。

来年の雪合戦四国大会へむけて

雪合戦連盟会長の谷さんは「来年は規模を以前と同じものに戻して大きな大会を行いたい」と、来年への意気込みを語ってくれた。
「ぜひ三好市内のチームもたくさん参加して欲しい」と、審判長の高橋さんも話してくれた。

来年の冬は四国雪合戦に参加、そして雪合戦の日本大会と世界大会を目指してみるのはいかがだろうか。 

雪合戦四国大会

一般社団法人 三好市観光協会
〒778-0003 徳島県三好市池田町サラダ1893-1
TEL:0883-70-5804
FAX:0883-70-5805
Website:https://www.shikoku-yukigassen.jp/Default.aspx
※2024年の参加申し込みは9月頃より開始予定

 (取材・文・写真: ショーン ラムジー) 

オススメ観光情報

  • 奥祖谷二重かずら橋

    ーお知らせー 奥祖谷二重かずら橋の【野猿-やえん】は故障中で現在使用中止です。
    ご迷惑をおかけいたしますがご協力の程お願いいたします。

    秘境の雰囲気が漂う美しい景観に囲まれたかずら橋。平家一族が剣山の「平家の馬場」に通うために架けられたといわれる橋で、男橋(おばし)と女橋(めばし)の二本あり、夫婦橋(めおとばし)とも呼ばれる。近くにはロープを引きながら渓流を渡ることができる「野猿」(やえん)もあり奥祖谷を代表する観光スポットです。

    スポット詳細を見る

  • 奥祖谷二重かずら橋キャンプ場

  • 旧小采家住宅(国指定重要文化財)

    祖谷地方に発達した構法で建てられた小規模民家の特徴をよく表した貴重な民家である。天保年間(1830~44)の建築で、ニワとオモテからなる「一間取」の住宅で、土壁を保護するためのヒシャギ竹と呼ばれる割竹で外壁の表面に覆い、正面中央に前便所があるなど特徴的な外観をもつ。昭和58年8月に旧東祖谷山村栗枝渡集落から現在の東祖谷菅生集落へ移築復原された。写真は、移築当時の写真。(国指定重要文化財)

    スポット詳細を見る

あわせて読みたい

オススメ観光情報ランキング