日本三大秘境のまち

徳島県三好市は癒しの名所！ 大自然を味わい尽くせるアクティビティに心安らぐ

四国を西から東へと流れる吉野川は、延長194kmにも及ぶ一級河川だ。その雄大な流れに魅了される人も多く、ウォーターアクティビティが楽しめる世界有数のスポットとしても高い人気を誇る。

そんな吉野川が流れる徳島県三好市だが、実際に訪ねてみると魅力的なコンテンツが豊富に詰まっていたのだ。
ここでは、自然の中で体感するサウナをはじめ、美人の湯とも評される秘湯や、新たな挑戦を続ける酒蔵など、三好市でおすすめのレジャースポットを紹介する。

【前回までの記事はこちら】
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない！サウナ・温泉・地酒もおすすめ part1
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない！サウナ・温泉・地酒もおすすめ part2
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない！サウナ・温泉・地酒もおすすめ part3
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない！サウナ・温泉・地酒もおすすめ part4

四国の酒処阿波池田で新たな挑戦に臨む　ロックな酒蔵「三芳菊酒造」

清冽な水が湧出する三好市では、古くから松尾川や剣山系の名水を生かした酒造りが行われてきた。
今回の旅で訪ねた「三芳菊酒造」は、1889年創業の酒蔵で今なお伝統的な酒を醸し、それと同時に新たな酒を生み出しているという。

5代目を継いだ馬宮亮一郎さんに案内していただいたのだが、彼のTシャツにプリントされた「KURT COBAIN」の文字が、ついつい気になって仕方がない。
聞けば以前は東京のレコード会社に勤めていたという経歴の持ち主で、家業を継いだ今でも音楽好きの性分は変わらないという。

日本酒に音の振動を伝える…音楽好きな5代目のユニークな酒造り

その素地もあって、ここでは代々継承してきた伝統的な酒造りを行なう一方で、音楽的なアプローチから新たな酒造りにも着手しているのだ。
日本が世界に誇る音響機器メーカー・オンキョーとコラボし、専用に開発されたオリジナル機材で音の振動を日本酒に伝えるというもの。

「音楽をただ聴かせるだけでは、あまり変化がないのです。そこで、オンキョーさんに加振器を製作してもらい、より音が酒に伝わる環境で、どんな味に仕上がるのか試しています」と話す馬宮さん。

無類の音楽好きが醸す酒は、どのような味がするのだろうか、ロックなのかクラシックなのか聴かせた音によって味わいは変わるのか……。出来上がった際には、ぜひ味わってみたいものだ。

三好菊酒造では、徳島県産の酒米を使用している。
酒造好適米として知られる山田錦や雄町、五百万石を使い、誰でも飲みやすい一本を目指しているという。
また、ラベルのデザインも特徴的。地元のアーティストがイラストを手がけ、個性があふれている。

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>>徳島県三好市で開催された日本酒の祭典”第２３回四国酒まつり”は天候にも恵まれ多くのファンが訪れた

【詳細情報】
三芳菊酒造
https://miyoshi-city.jp/spot/三芳菊酒造
住所：徳島県三好市池田町サラダ1661
公式HP：https://miyoshikiku.shop/

女将おすすめの一杯が味わえる「味どころ 米舞」

馬宮さんから「うちのお酒が飲める居酒屋が近くにありますよ」と教えてもらい、徒歩2分の場所にある米舞へと向かった。

実はこの店、馬宮さんの奥さんが店主を務めており、県産の食材を使った酒肴やお茶漬けなどがいただける。

三芳菊酒造で醸される定番の酒をはじめ、水の代わりに日本酒で仕込んだ「貴醸酒」や梅酒など、珍しいラインアップも魅力的。

また、辛口や甘口、クセのある酒など、自身の好みを伝えれば、女将さんがおすすめの一杯を選んでくれる。
優しい味わいのアテと共に、新たな名酒との出会いに酔いしれてほしい。

【詳細情報】
米舞
住所：徳島県三好市池田町マチ2226-3-1　真鍋屋内
TEL：090-5655-0257
営業時間：18:00～22:00
定休日：不定休
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サウナ、温泉、日本酒…イメージ以上に魅力的なスポットの数々を発見できた

徳島県といえば、阿波踊りや鳴門大橋、かずら橋といったものをイメージする人も多いだろう。
しかし、今回の旅では大自然の中で堪能するサウナ体験をはじめ、温泉好きにこそオススメしたい秘湯や、唯一無二の個性で輝く日本酒など、様々な魅力を発見できた。

ここで紹介したのは、ほんのわずか。まだまだ三好には魅力的なスポットがたくさんある。ぜひ皆さんも三好市を訪ね、自分だからこそ見つけられる新たな発見と癒しに出会ってほしい。

編集：男の隠れ家デジタル　文：菅堅太　撮影：井野友樹