初夏の剣山を10倍楽しむ!! 剣山~三嶺縦走 三好市でチャレンジ!バスで行く祖谷トレッキング(まとめ)
2022.05.21
のんびりバスで行く!縦走好きなら一度は行きたい秀麗な稜線が堪能できる「剣山~三嶺」ルート
秘境祖谷の集落からさらに奥深く、三好市の境をかたちづくる剣山系(つるぎさんけい)。西日本第二の高峰剣山から尾根沿いに続く三嶺。雄大な眺めが続く「剣山~三嶺 縦走コース」は、中級~上級の登山者に一番人気のコースだ。三好市の誇る、この二つの山の縦走を含んだ2泊3日、約25Kmのコース。登山口まで公共交通機関を使い、山頂ヒュッテに宿泊しながらのトレッキングを6つのパートに分けて紹介する。
パート1 阿波池田から剣山登山口までのバスルート 見ノ越から西島へ
3日間の縦走トレッキングは、東祖谷、見ノ越(みのこし)の「剣山登山口」からスタートし、名頃(なごろ)の「三嶺登山口」でゴールとなる。
パート1では阿波池田バスターミナル発、登山口着のバス運行時間をシミュレーション。また剣山の登山口である「見ノ越」から西島駅までのルートを紹介。
パート2 西島~剣山御神水~二度見展望所~剣山頂上、剣山ヒュッテに宿泊
西島駅から、剣山頂上まで3つあるコースのうち、比較的なだらかで、初心者にもおすすめの『遊歩道コース』を登る。日本名水百選の『剣山御神水』で喉を潤した後、絶景スポットの『二度見展望所』から頂上へ。1日目の宿、剣山頂上ヒュッテへ到着。夕食後は満点の星空を眺める。
パート3 2日目、いよいよ剣山~三嶺の縦走スタート 剣山山頂~次郎笈~丸石避難小屋~高ノ瀬
2日目、ヒュッテで雄大な日の出を望んでから朝食を済ませる。午前7時過ぎ、いよいよ剣山~三嶺の縦走へ出発。剣山の兄弟峰「次郎笈」へ四国随一の稜線を歩き、丸石山へ。「奥祖谷二重かずら橋」まで下りるエスケープルートを紹介しつつ、岩場もある急な登りを行き、次のピーク高ノ瀬へ向かう。縦走前半のようやく半分ほどに到着。360度に広がる山々のパノラマを見ながら昼食をとる。
パート4 剣山~三嶺縦走路後半。昼食後、平和丸~白髪小屋、急な鎖場を登り、三嶺山頂へ
剣山~三嶺縦走路後半戦に備え、剣山頂上ヒュッテのおにぎりで栄養補給。ササ原の登山道を進み、平和丸まで左右に開けた景色を楽しみつつ進むと、広々とした草原にある白髪避難小屋に到着。白髪山の分岐を越えるとカヤハゲ~三嶺へ向かうゴール前のアップダウン。最後の急坂は固定された鎖につかまり、踏ん張って登る。ようやく三嶺頂上に立つ。
パート5 三嶺山頂~三嶺ヒュッテで夕食・宿泊 夕日と星空を楽しむ
山頂からの広大な景色を眺めながら休憩し、岩だらけの道を少し下ると三嶺ヒュッテが見えてくる。ヒュッテに荷物を置いたら、名頃方面への登山道の途中にある水場で夕食と朝食用の水を確保。夕食はアルファ米とレトルトカレー。夕暮れ時は少しずつ暗くなっていく山々の眺めが神秘的。また夜は剣山頂上にも劣らない星空が現れる。
パート6 日の出の絶景を堪能、朝食の後、三嶺から下山 名頃発の三好市営バスで帰路へ
翌朝、三嶺ヒュッテで夜明け前に起床し、外で日の出を眺める。朝食にゆでるだけのオートミールを食べてから少し頂上周辺を散策。その後荷物をまとめて、名頃の「三嶺登山口」へ向かう道へ下山する。ヒュッテから登山口まで下り2~2.5時間。「三嶺登山口駐車場」からバスで帰路へ。近くの名頃バス停は橋を渡り左折して100mほど、国道439号線沿いにある。三好市営バス「久保」行は11:25、もしくは15:20発がおすすめ。その後「阿波池田バスターミナル」まで戻るには乗換が必要。バスの運行時間も記載しているので、参考にして欲しい。
四国随一の縦走路として有名な「剣山~三嶺」の縦走コース。これからの季節、バスで景色を楽しみつつ、のんびり行くのもおすすめだ。
◆関連リンク
剣山
https://miyoshi-tourism.jp/spot/tsurugisan/
剣山頂上ヒュッテ
https://tsurugisan-hutte.com/
四国交通株式会社
https://yonkoh.co.jp/routebus
三好市営バス
https://www.miyoshi.i-tokushima.jp/kurashi/bus/
剣山観光登山リフト
http://www.turugirift.com/
三好市公式観光サイト
https://miyoshi-tourism.jp/
(取材・文・写真: ショーン ラムジー)
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>>三嶺山~天狗塚縦走 パート1 1泊2日四国の山々を渡る
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渓谷の隠れ宿祖谷美人
露天風呂付きの個室でゆったり過ごしながら非日常を楽しむ事が出来ます。
個室囲炉裏のある部屋で郷土料理を味わえます。
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吾橋・雲海展望台
展望台からは大歩危・吉野川や高知方面も眺望でき、雲海の鑑賞や撮影が楽しめます。この展望台は2015年3月末に完成。それまで視界を遮っていた樹木を伐採し、その杉を利用して横6m、縦4mの展望ウッドデッキが完成。また、100mほど手前には木製手すりが整備されており、大歩危や西祖谷方面を見渡せる。
・雲海の観賞できる時間帯:日の出から朝7時半頃まで
・雲海の発生頻度の高い時期:3月~4月、10月~12月
・他に雲海観賞出来るスポット:国見山登山口、山城町水無地区、山城町あざみ峠、山城町峰地区 等。 -
平家屋敷民俗資料館 (三好市重要有形文化財)
平家の資料や遺品を展示しています。安徳帝の御典医、堀川内記の子孫代々の屋敷。堀川内記は、平家滅亡の折に一族とともに入山し、薬草の豊富な祖谷の地で、医業と神官を務めた人です。
庭には、樹齢800年の老樹がそびえ、江戸時代の民家をそのまま保存した館内には、鎧・旗・古文書・生活用具などが展示されています。
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