秘境のソロキャンプ ~奥祖谷二重かずら橋~ パート1 

2021.09.16

特集

徳島県三好市祖谷の最も深いエリアにある「奥祖谷二重かずら橋」。ここは観光スポットであるだけではなく、キャンプ場も隣接していることはあまり知られていない。自然に囲まれたこのキャンプ場の環境は、初心者から経験豊かなキャンパーまで、誰にでも気に入ってもらえるに違いない。今回はそんな秘境でのソロキャンプについて紹介する。 

「奥祖谷二重かずら橋」ここには集落もなく、剣山まで20分という、祖谷地域の最も奥まったところに位置する観光スポットのひとつである。もう一つのかずら橋、国指定重要有形文化財の西祖谷「祖谷のかずら橋」からは、車で約1時間。その不便さから、比較的訪問者は少ない。しかし、ここを訪れる人は、「少し苦労してでも来てよかった、その価値がある。」と口々に言う。そして、この山深い場所を最も楽しめる方法がキャンプでもある。 

「奥祖谷二重かずら橋」は、国道439号線沿いの入口から木々に囲まれた歩道を100mほど下ったところにある。入口付近には無料駐車場と入場券売り場があり、また、「二重かずら橋前」のバス停もある。 

入口から下り終わると、歩道は「男橋」方面の右へと、キャンプ場へ近い「女橋」方面の左へと分かれる。 

秘境のキャンプ場へ 

かずら橋を歩き出すとすぐ、21世紀の今ではなく、昔の違う時代に足を踏み入れた気分だ。かずら橋は軋み、足の下では澄んだ青い祖谷川が流れていく。一歩ごとに橋も揺れが大きくなるので、足元に注意を払うことも必要だ。 

祖谷にはかつて13ものかずら橋があったと言われている。かずら橋は、弘法大師空海が架けたとも、平家の落人が架けたとも、様々な伝説がある。 

伝説の残るかずら橋の他、ここには「野猿」もある。これは、人力で渓谷を渡る屋型のロープウェイで、昔は荷物の運搬に使われたこともあったとか。ここでは、珍しい「野猿」を楽しむこともできる。(※20219月現在は故障のため使用不可。) 

かずら橋のひとつを渡り、川の反対岸へ行くと、野猿乗り場の少し奥に広々としたキャンプ場がある。このキャンプ場は設備が良く、テント設置場所は平らにならされ、屋根付きのピクニックテーブルエリアもある。屋根付きの炊事場には、流し台の他、炭用のバーベキューグリルもあり、電気の灯りもあるため、夜や雨が降った場合でも安心だ。 

水はきれいな湧き水が水道からでるが、生水に慣れていない場合は自分でキャンプ用の浄水機などを使ってもいい。 

夕方には、キャンプ場の一部には自動で灯りが点き、きれいなバイオトイレも自動で灯りが点く。初めてのキャンプでも安心して使える施設となっている。 

なお、このキャンプ場ではシャワーはないが、明るい時間に川に入って遊んだりしているなら、冷たい清流で、体はもうすっきりとクールダウンしているだろう。 

特に、この静かな谷で、川に入って見上げるかずら橋は特別な眺めで、その橋を作った人々の努力にも感銘をうけるに違いない。 

ぜひこの唯一無二のキャンプ場を訪れてみて欲しい。 

パート2、パート3では、ここでのキャンプやアクティビティについて紹介する。 

奥祖谷二重かずら橋 

入場料 大人550円、小人350 

キャンプ場利用料金 大人310円、小人100 

https://miyoshi-tourism.jp/spot/okuiyanijukazurabashi/

(取材・文・写真:ショーン ラムジー) 

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