にし阿波世界農業遺産 徳島県三好市東祖谷  雑穀の伝統を受け継ぐ人々 Part 3 

にし阿波世界農業遺産 徳島県三好市東祖谷  雑穀の伝統を受け継ぐ人々 Part 3 

日本三大秘境ともよばれる徳島県三好市東祖谷。集落は傾斜地に張り付くように点在し、そこでは昔から伝統的作物を育ててきた。今、東祖谷では地元の人々がその伝統的作物と農法を後世に伝えるべく活動を行っている。  

 雑穀を未来へ 

628日、三好市東祖谷でやつまた(シコクビエ)の植え付け作業が、東祖谷雑穀生産組合指導のもと、東祖谷小学校6年生とボランティア方々によって行われた。 

二つの畑にはやつまたの苗がきれいに植え付けられ、東祖谷雑穀生産組合会長の杉平さんは、そんな子供たちの植え付け作業を見て「さすが、2回目となると植え付けも早い」と感心している。

東祖谷小学校では、やつまただけではなく様々な雑穀を育てており、また、地元の雑穀を給食に使用したり、父兄とともに雑穀を使った料理をしたりと、普段から生徒達は地元の伝統作物に慣れ親しんでいるようだ。 

引率された先生達も「地域の人とふれあって、本物を知ること、感じる事を大切にして欲しい。地域とのかかわりがあることで、生徒たちには地元東祖谷をもっと好きになって欲しい」と話されていた。 

閉会式では、子供たちがやつまたのキャラクターとして、この日のためにデザインしてくれた「しかまる」のお披露目もあった。 

祖谷の鹿、角はやつまた、そば打ち名人のため職人の衣類を身につけているそうだ。祖谷がたくさん詰まったキャラクター。これから祖谷の雑穀のPRのお手伝いをしてくれるそうだ。

また、会長からも「9月末か10月初めには収穫があるので、それまで苗が元気に育つように見守っていきます。これからも一緒に頑張っていきましょう。」とあいさつがあり、うなずいている参加者の様子からも、これからも様々な世代が一緒になって祖谷の雑穀の伝統を大切にしていくのだという思いが伝わってきた。

秋には収穫や様々なやつまたレシピについても紹介していきたい。 

祖谷のやつまた販売 谷口商店

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)