アレックス・カー氏が耳打ちする「本当は教えたくない祖谷の旅」 vol.2

2021.06.04

特集

東洋文化研究家、作家のアレックス・カー氏は、日本各地での古民家再生、コンサルティングなど幅広い活動を行っている。そんな氏が居を構え、第二の故郷として愛してやまない祖谷。三好市では、アレックス氏の「本当は教えたくない祖谷」を巡るツアーを企画。コロナ禍の影響で募集開始は未定となっているが、まずは動画で知られざる祖谷の魅力にふれてほしい。

祖谷は広い、いや、深い。大きくは西祖谷と東祖谷に区分され、東祖谷は「奥祖谷」とも呼ばれる。この奥祖谷に、アレックス氏の居宅であり、見学・宿泊施設として運営している「篪庵(ちいおり)」がある。

「初めて祖谷を訪れて50年がたつけれど、いつまでも私の気持ちは初めて来た時と同じで色あせない」とアレックス氏。その50年前、運命的に出会ったのが、現在「篪庵」となっている築300年の古民家だ。

葺き屋根に板張りの部屋、むき出しの天井の木組み、煙に燻され黒光りした梁や柱をそのまま残した「ザ・古民家」。ふすまを取り払って、風と光をたっぷり招き入れた室内には、時間がゆったりと流れているようだ。

「日本は畳の国と言われるけれど、祖谷の古民家は板張り。これが本来の日本の姿なのです」とアレックス氏。

日頃、私達が感じる、あるいは外国人が“日本的”と感じるよりずっと古いものが祖谷には当たり前に残っていることに驚かされる。そして、その古いものが、とても新しく感じられることにも。

 

アレックス氏は、「篪庵」を拠点に、古民家の修復・保全と、それを生かした地域活性化プロジェクトに取り組んできた。東祖谷の落合集落にある「桃源郷祖谷の山里」も氏が手がけたものだ。

落合集落は2005年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された集落で、高低差390mの急斜面に、江戸中期~昭和初期の約70戸が点在する。斜面に雲海がたなびき、まるで昔話の舞台のよう……。

「桃源郷祖谷の山里」は、落合集落の8つの空き家をリノベーションして宿泊施設としている。茅葺き屋根、古い梁や柱などは残したまま、モダンなスタイルに改修。アレックス氏が愛する祖谷の要素がすべてある。こうした古民家や秘境ならではの自然を生かした観光客の誘致により、多くの人、特に外国人が祖谷に訪れるようになった。

「祖谷を私個人のものではなく、世界のものにしてよかったと思う」とアレックス氏。

また、このツアーの楽しみのひとつが祖谷ヌーヴェルランチ傾斜の険しい山肌の畑では、古くから蕎麦や粟、ひえ、芋などの栽培が行われてきた。こうした穀類、猪や鹿、川魚などの地の食材を、最先端の技術でアレンジした新しいコースだ。峡谷を見渡す景観が自慢の「峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか」でゆったりと味わおう。

 

「本当は教えたくない」と題してアレックス氏が教えてくれたとっておきの祖谷。コロナ禍で訪れることが難しい今、動画で祖谷の魅力にふれてみてほしい。

そして、自由に旅が出来るようになったら、ぜひ一度は訪れてほしい。あなただけの「本当は教えたくない祖谷」を見つけに。

 

アレックス・カー氏が語る祖谷の旅 動画リンク

三好市公式観光サイト【大歩危祖谷ナビ】
https://miyoshi-tourism.jp/

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