徳島県三好市 秘境で眺める幻想的な雲海 「吾橋・雲海展望台」パート2
2021.06.15
徳島県三好市では山の急斜面に張り付くように集落が点在している。そんな、山々がどこまでも連なる環境ならではの自然現象「雲海」。その中で山々は大海に浮かぶ島々の様にも見える。
大歩危・吉野川を覆う霧 三好市西祖谷「吾橋・雲海展望台」から幻想的な雲海を望む
幻想的な雲海を標高575mから望む。
気温、湿度、風。特別な条件がそろった時に、初めてこの自然現象を目にすることができる。
展望台の下400m、雲の下には吉野川が流れている。太陽が昇って雲海が消えてしまうまでは、川があるなどとは思えない幻想的な光景である。
「吾橋・雲海展望台」は2015年に完成。
それまでは木々の間から覗くことのみができた雲海をゆっくりと鑑賞してもらうため、樹木を伐採、伐採された杉を利用して展望ウッドデッキが施工された。丸太の椅子などもあり、早朝のコーヒーでも飲みながら、思う存分この幻想的な美しい光景を楽しめるようになった。
また、徳島県三好市には、今回の「吾橋」以外にもいくつもの雲海鑑賞スポットがある。
そして、三好市内には、雲海を眺めることができる宿もあるため、そこに宿泊して縁側などからのんびりと雲海鑑賞するのもよいかもしれない。
他の雲海スポットもまた紹介していく予定だ。
雲海が見える条件
・ベストシーズン 2月中旬4月中旬、10月~12月中旬
・日の出直前からから朝7時~8時頃まで
・湿度が高く放射冷却があること
・出来るだけ風がなく、雲もないこと
・谷底から300m以上の高さがあること
吾橋・雲海展望台までのアクセス(お車の場合)
・大歩危から来られた場合 県道45号線を大歩危駅から10分ほど剣山方面へ。祖谷トンネルの手前500m「国見山」の看板のところで右折、細い道に入る。
・祖谷から来られる場合 西祖谷中心部から県道45号線を大歩危駅方面へ。祖谷トンネルを出て500m、「国見山」の看板のところで左折(急ターン)。細い道に入る。
国道45号線から入った細い道を運転していくと2.5kmほどで右側に手摺のある小さなビューポイント、そこからさらに50mほど行くと「吾橋・雲海展望台」のウッドデッキに着く。
デッキには椅子もあるので、温かいモーニングコーヒーもお忘れなく!
詳しくはこちら 吾橋・雲海展望台
https://miyoshi-tourism.jp/spot/viewing-deckofseaofclouds/
(取材・文: ショーン ラムジー、写真:大歩危祖谷ナビ & ショーン ラムジー)
あわせて読みたい
-
「救助の道へ進むはずだった」—ラフティング選手中野晶良が世界一を目指す理由
2021年11月27日~28日、徳島県三好市吉野川を舞台に「第6回全日本レースラフティング選手権大会」が開催され、2日間に及ぶ熱戦が繰り広げられた。各カテゴリーの優勝チームは、今年5月に開催される世界
2022.05.17
-
徳島県三好市の食の魅力を生かし観光誘客を目指すガストロノミープロジェクト。〜アンバサダー・大桃美代子さんの秘境探訪 Vol.7〜
待望のガストロノミープロジェクト「徳島県三好市の食とお酒を楽しむ夕べ」が、東京にて開催された 徳島県三好市で、地場産の食材を活かした“新しい食の魅力創出”を目指してスタートした「ガストロノミープロジ
2022.05.12
-
祖谷のかずら橋 パート3 かずら橋夢舞台
三大秘境のひとつ徳島県三好市祖谷。そして、祖谷といえば「かずら橋」。その昔ながらの橋に惹きつけられて、多くの人々が訪れる。そんな秘境の橋を、周辺の施設と共に詳しく紹介する。 【前回の記事はこちら】
2022.05.10
-
武家屋敷 旧喜多家 パート3 平家伝説 鉾杉と鉾神社
様々な伝説が残る三好市祖谷地方だが、ここには実際に記録の残る由緒ある建物も多く残っている。今回は築250年を超える武家屋敷を訪ね、その史実と屋敷近くの伝説とを紹介する。 【前回までの記事はこちら
2022.05.09
-
2020年46歳でプロのラフティングチームに復帰した八木澤慶太選手は、再び世界一を目指す
徳島県三好市の吉野川において、2021年11月27日(土)~28日(日)に開催された、第6回全日本レースラフティング選手権大会のオープン男子部門で優勝し、今年5月にボスニア・ヘルツェゴビナで開催される
2022.05.07
-
祖谷のかずら橋 パート2 秘境の郷土料理食べ歩き
三大秘境のひとつ徳島県三好市祖谷。そして、祖谷といえば「かずら橋」。その昔ながらの橋に惹きつけられて、多くの人々が訪れる。そんな秘境の橋を、周辺の施設と共に詳しく紹介する。 【前回の記事はこちら】
2022.05.03