無農薬へのこだわり。手間暇かけた高品質のお茶づくり |曲風園。
2021.02.10
一杯のお茶で『幸せなひと時』という想いを込めて、、。
徳島県山城、大歩危の山間地の急傾斜地で農薬不使用栽培にこだわりお茶を栽培する曲風園さん。煎茶はもちろん、和紅茶や炒り番茶など特色あるお茶作り、特異な自然環境の中でお茶の栽培を手がけている。
昭和55年頃、曲風園の自社工場を建設、かねてよりお茶の栽培は行っていたが、自身の工場で製造し商品化・販売し出したのはここ最近だという。
現在の代表は曲 大輝(まがり ひろき)さん。代表自ら先頭に立ち、家族3人と従業員共にさまざまな想いを込めて日々丹精込めたお茶作りをしている。
全国的にお茶の葉を長く蒸す製造が主流の中、曲風園の手法は蒸し時間を短くしお茶の香りを残すような作りが一番の特徴で、香りや旨味・渋みのバランスが取れた茶葉が自慢だという。
そして最も大事にしていることはやはり『安心して飲めるお茶を提供したい』という想いから、無農薬栽培にこだわりを持ち続けている。
四方山に囲まれた三好市は山間地特有の涼しい気候でお茶作りに適しており、温暖な場所と比較的に病害虫の発生が少ないことから農薬を使わなくても良質なお茶ができることが特徴だ。
高品質のお茶づくりをする上で欠かせないもの、それはやはり土地柄。標高200m~500mにある傾斜畑は水捌けが良いため土壌の適度な水分を維持してくれる。さらに茶園の周りには天然の鰻が取れるような良質な川が流れており、適度な湿度が茶葉の旨味を長く保持することに繋がっている。
曲さんはこの土地の性質を熟知し、最大限に利用したこだわりのお茶を代々作り続けている。
「徳島は全国的にみるとお茶の栽培・生産は少ないですが良いお茶が作れる環境です。そんな環境の中で特色あるお茶作りに取り組んでいますので、まずはこの土地に生まれ育った方、移住してきてくれた三好市民の皆さん、そして徳島県民の方々に飲んでもらいたい。そして次に観光客や外国からの観光客の方々に曲風園のお茶を味わってみてもらいたい。
三好市は自然を生かした仕事や観光などいろいろな仕事が出来る場所。三好市の方はみなさん優しいですので是非一度来てみて欲しい」
数年前に徳島県三好市に移住し、健康志向が強い筆者である私は「お茶」というものに大いなる興味を惹かれた。この良質で美味しい三好市のお茶は全国的にも有名なのかなと思っていたが、実際はそうではないと伺った。取材を進める中、この土地はお茶の栽培にとっては良い環境が揃っており、ここで作られたお茶がすごく貴重に思えるようになった。
曲風園さんの商品はすごく魅力的な上、包装パッケージも目を引くような可愛らしいものや洗練されたデザインのものが多くある。
そこで数多くあるお茶の種類の中、曲さん自身がお勧めする商品を伺った。
1位 特選煎茶
【オススメの飲み方】
熱湯ではなく少し冷ましたお湯で淹れてみてください。
旨味や渋みの調和を楽しめます。
2位 大歩危和紅茶
曲風園の畑で採れたお茶の葉で作った紅茶です。渋みや苦みが少なくスッキリとした味わいで飲みやすい紅茶。
【オススメの飲み方】
ズバリ!ストレートです。
また、レモンなどを浮かべても美味しく頂けます。
3位 炒り歩危番茶
秋に摘み取った葉を蒸して天日乾燥させたお茶を焙煎機で香ばしく炒りあげた番茶。
香ばしい香りは食事ととても好相性です。低カフェインですので小さなお子様など幅広い年代でお楽しみ頂けます。
【オススメの飲み方】
熱湯でサッと淹れて下さい。
「このストレス社会において、リラックスできるものは数多くありますが、日本特有のお茶というもので皆さんに幸せなひと時をお届けしたい。そしてこれからもずっとこの土地でお茶作りをやっていき三好市の発信や発展と、伝統の継続を大切にしつつ頑張っていきたい!」そう熱く語る曲さん。
一杯のお茶にどれだけの想いが注がれているかと思うと心が温まる。
今日もそんな一杯のお茶で素敵な一日を過ごせることを楽しみにしている次第だ。
皆さんもぜひ曲風園さんのお茶で幸せなひと時を。
※曲風園の商品は曲風園オンラインショップの他、徳島県三好市のスポットで購入可能。
【曲風園商品の販売場所】
・三好市の観光施設(道の駅、かずら橋夢舞台など)
・箸蔵とことん
・ウエノ川の駅産直市
オンラインショップ:https://kyokufuen.shop-pro.jp
曲風園
Facebook:https://www.facebook.com/お茶の曲風園-399320960590392
Instagram:https://www.instagram.com/kyokufuen/
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