ケーキ屋のない秘境で光り輝くスイーツを作る〜Pearl洋菓子店オーナー鳩谷泰啓さん〜Part1
2022.07.05
徳島県三好市池田町にはケーキがない。そんなところに現れたパティシエの鳩谷泰啓さん(41)が作るのは色鮮やかでうっとりするような宝石のようなケーキだ。
ケーキもお菓子も作ったことがない男子高校生がパティシエの世界に触れる
きっかけはどこに転がっているか分からない。たまたま同級生の家が四国の香川県で誰もが知っているケーキ屋だったこと、年2回のバレンタインとクリスマスの1週間ほどのバイトだった鳩谷さんが将来こんなに素敵なケーキを作っているとは誰も想像していなかっただろう。
当時、高校生だった鳩谷さんはケーキはおろかお菓子も作ったことがなかった。
バイト内容はクリスマスケーキの上に飾る苺を洗ったり、缶詰を開けるなどの簡単な内容だった。1週間ほどのバイトだが鳩谷さんは当時を振り返り「元々何かを作る事が好きだから、大変というよりめちゃくちゃ楽しかった!」と話してくれた。
人生で初めて自分で作ったクリスマスケーキでスイーツづくりの魅力に気づく
クリスマスの最後の時に店長から自由に作っていいと言われ人生で初めてケーキを作ったそうだ。スポンジは出来上がったものだが、クリスマスらしい真っ白の生クリームを使い”ザ・ケーキ”というケーキを作ったことが鳩谷さんの記憶の中で残っている。その時にどうしてもまた手伝いたいという強い思いが生まれた。
電気工事士の資格も持つ異色の経歴のパティシエ
鳩谷さんは高校時代に香川県の電気科がある高校に通い”第2種電気工事士”という資格を取得した。これはもう一つの鳩谷さんの趣味であるDIYへ繋がる。手に職を持てば将来困らないだろうと考えて入った電気科だったが、3年間電気の勉強を続けたが何か違うと感じたそうだ。そんな時に出会ったパティシエの世界に触れ、将来料理人や芸術系の仕事がしたいと進路を決めたそうだ。
アクティブの言葉で収まらない鳩谷さんの学生時代「実は高校生の時に冒険家になりたかった」
「実はアルピニストになりたかった。」アルピニストとは簡単に説明すると”山を登るのが仕事の人”だ、最高峰のモンブラン(標高4810.9m)を有するヨーロッパの最高峰アルプスといった高い技術を必要とする山を登る登山家を指す言葉だ。鳩谷さんが「冒険家になりたい」と高校生の時に担任に相談したところ、そんな職業はないと一蹴された。「今思えばいくらでもそういう職業あるやん!と思うよね」と笑って話した。
アルピニストに憧れ、四国のほとんどの山に登頂、自転車で四国一周にもチャレンジ
当時の憧れの人は1970年に世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂した”植村直己”さんだ。その影響から四国の山のほとんどを登頂し、長野県の白馬岳や槍ヶ岳、鳥取県の大山なども高校時代に登頂した。
他にも中学2年生の時、夏休みが暇だからという理由で四国を自転車で1週した。家がある香川県高松市を出発し丸亀、愛媛、高知、徳島と反時計回りに進み自転車にはテントと寝袋を乗せキャンプ場などで寝泊まりした。旅費を節約しながら長い夏休みだから特に計画も立てずに実行した。1日に100〜120km進み真面目に自転車を漕いでいたら2週間で帰宅したそうだ。
高校を卒業し、パティシエの世界へ飛び込んだ
洋菓子の学校に行かず、そのままケーキの世界へ入ろうとした鳩谷さんは一度弟子を断られたそうだ。その話はパート2にてまとめていく。
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PEARL洋菓子店
TEL:070 7475 5485
住所:徳島県三好市池田町ウエノ2701-2
Website https://www.patisserie-pearl.jp
Instagram https://www.instagram.com/patisserie.pearl/
Twitter https://twitter.com/PatisseriePearl
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