アイサイ~art & music festival~が出合地区にあるハレとケデザイン舎にて開催された!!

2021.12.20

特集

徳島県三好市、秘境の廃校カフェハレとケデザイン舎で開催された芸術と音楽のセッション

全国から人々が集まって交流をしたり、音楽を楽しんだり、芸術を感じ、愛を再確認する・・・そんなイベント「アイサイ~art & music festival~」が12月11日にハレとケ珈琲本店を構えるハレとケデザイン舎の施設を利用して開催された。

イベントは2021年12月8日~10日・12日「アイサイ〜Yogu tie dye show〜」として、Yogu (小黒裕一郎)氏の作品をじっくりとそしてたっぷりと感じられる4日間の展示会に加え、12月11日には「アイサイ ~art & music festival~」として多数の出演者による音楽ライブイベントも開催された。飲食や雑貨など様々な出店があり、お祭りのような一日となった。

-曼荼羅染め- 陽の光や照明によって変化する幻想的なYoguワールド

不思議と幸せな気持ちになる。吸い込まれそう。迫力が凄すぎる。ずっと見て波動を感じていたい。見る人によって感じ方は様々なYogu (小黒裕一郎)氏の作品を多数展示し施設全体を使って、普段のハレとケデザイン舎とはまったく違う空間に仕立てあげた。
テラスには大きな大きな染められた布が不思議な形の木枠に収まり吊り下げられている。今回のイベントを象徴するような一番大きな作品だ。花のようにも太陽のようにも曼荼羅のようにも見える。様々な色で染め上げられた不思議な紋様の布をさらに組み合わせ、さらに複雑な色合いと形状にして一つの作品にしている。また陽の当たり方や時間帯、そして夜には照明でどんな時に目に入っても迫力と魅力をもって存在感があり、その見え方は全く違ってくる作品だった。

「染め物というより絵を描いているような感じ」Yogu氏にしか出せない繊細な染色

「出来上がりを想像しながら染めています。そして自分の予想した半分くらいの出来になりますね。けれどそれが楽しい。染物というより絵を描くような感じです。」
Yogu氏にお話を伺ったところ、こんな言葉が返ってきた。1枚の布に多数の色を使いながら1つずつ染めていく完全手作業での絞り染めは大変な労力と創造力と想像力が必要な作業に思える。
仏教にある曼荼羅を見るようなタペストリー作品や、獣の顔をモチーフにした作品。万華鏡の中に入るような作品などカラフルなのに優しい色使いの作品などがギャラリー室には展示されていた。

●Yogu(本名: 小黒 裕一郎、読み方:よぐ)
視覚染色家。日本のタイダイアーティスト。全て手作業で完全一点物の曼荼羅染め職人。
1998年頃から活動を開始。2000年に第68回毎日デザイン賞/奨励賞を受賞後、2002年頃から活動を本格化。2005年頃から日本全国各地にて多数個展を開催。

日本の数々の有名アパレルブランド(Levi’s、NorthFace、GOHEMP、mash、HiHiHi)とコラボし、2015年頃から台湾やアメリカ等、国外にて展覧会を多数開催。
https://www.gsgalleryonline.com/
http://yogu8.com/
https://www.facebook.com/yogu8yogu/
https://www.instagram.com/yogu8/

秘境に響き渡るライブパフォーマンスと個性豊かな出店の数々

Yogu氏の作品で埋め尽くしライブハウスと芸術の空間に変貌させた一室で音楽やDJなどのライブパフォーマンスが行われた。
普段はクライミングや空き教室として使用されていた空間はまるで別世界のよう。その中でバンド形式やハンドパン、アコースティックのライブ。はたまたDJのプレイなど総勢15組ほどの演奏が一日中響き渡り、秘境の地と呼ばれる場所とは思えないほど熱い空間となっていた。
それぞれのアーティストも久しぶりの演奏の機会でもあり気合も十分、また普段の演奏する環境との違いを楽しみながら観客を楽しませていた。

ハンバーガー・お酒・マフィン・サウナ・ピザ・アクセサリー・雑貨・服・スイーツetc…さらにはイベントページには紹介されていなかったが珈琲店やテントサウナなど合計約20店舗にも迫るお店が施設内を所狭しと並んでいた。どれから楽しもう、どれから食べようかな…?そんなワクワクした気持ちになるほど多数の店がYogu氏の作品で彩られたテラスや1F・2F部分すべてを使用して出店があった。

参加アーティストと出店一覧

<<ライブアーティスト>>
●Live
やんばらいず/沖縄
Doko (BENDer)/愛知
kemumaki/徳島
上田耕平(yoleyole,天草)/徳島
圭帆/香川
Rryusuque/高知
極楽Shanti/四国四県

●DJ
Hisa(BENDer/Metaphor)/愛知
Junia(BENDer)/愛知
YAO/鳥取
Dharma(輪音/Digital vision/ODORUBA/達痲草履工房)/香川
shingo/高知
hagishiri/沖縄

●VJ
Doko(BENDer/SANKA FILM)/愛知

●photo
久田元太写真研究所/高知

《飲食》
ハレトケカフェ:ピザ・コーヒー・カヌレ
ウミネコ倶楽部&ほうばいテキーラ:酒
Miica Fran:自然鶏を使ったコロンビア料理・アヒアコ限定25食。(肉なし対応可)・焼き菓子ヴィーガンマフィン種類あり
デディ:鹿肉カレー
うっかり屋:ハンバーガー
WoodooFurniture:ホットサンドとスープとカホン
あいたる屋&Shala tree:Vegan スパイス料理(Toropical Hot Chai)・天然石で創った耳飾り
マルゴデリ:フレッシュジュース
∞Spiral Drop∞:ローチョコレート
チルドロップ&シアコロ:タルト・ラムレーズンサンドどっしりスイーツ、シアバター販売
喫茶アルコイリス:きまぐれごはん・マクラメアクセサリー・天然ウールの編み物

《物販》
Wat Pho Maew:古着・アクセサリー・自然雑貨
Bistalai:はんだごて
マッサージ
CBD cafe LINK:CBD商品各種販売とレイキヒーリング
SOMANYLOADS:Tシャツ古着と雑貨
(引用:イベントページより https://fb.me/e/1M409ogGx)

作品と、空間と一体化する寝転んでみるアート「曼荼羅部屋」

二階の一室を利用して作られていたのは「曼荼羅部屋」と呼ばれる部屋。教室の半分ほどのスペースを暗室にしてYogu氏の巨大曼荼羅タペストリーを展示してその作品に映像を投射した部屋だ。その手前にはマットレスが置かれ横になりながら鑑賞することができた。
心地よいインストルメンタルの音楽と曼荼羅模様に投射される映像が組み合わされ、まるで万華鏡の中に自分がすっぽりと入ったような感覚な陥る。「作品を鑑賞する」ではなく「体で感じる」そんな言葉で言い表したくなる部屋全体が一つの作品のような一室だった。

四国の自然の中で芸術と音楽を体感するイベント~設営、開催そして撤収まで

今回は設営、そしてイベント期間及び撤収作業までほぼすべての期間イベント会場に足を運び、取材をした。
数日前からは大がかりな作品の展示、施設内の環境作り、地元住人との交流や話し合いをし、イベント期間中においては主催側や出演者、もちろん来場の為に遠方から足を運んできた参加者のすべての人々が様々な苦労と喜びを感じながらイベントを成功させようと頑張っていた。
撤収の際もほぼ完全に原状回復をし、丸一日かけて作品などを解体していた。
主催団体の思いがすべて詰まった大きな挑戦。私自身も楽しみ、そして新たな出会いや発見、感動があったイベントだった。

【主催団体について】
[ウミネコ倶楽部]
大人も子供も安心して遊び、学べる機会を一回でも多く作りたいという想いを基に、みんなが楽しめる事を一番大切に考えて企画しています。
【視・聴・嗅・味・触】の五感をテーマにし、色んな視点で直感を刺激し、「アートとは何か?」と考え、気付きのきっかけになる企画を創るアートイベント企画団体です。
最先端で活躍するアーティストをゲストでお招きし、地域のアーティストと交流しながら新たな文化を生むことを目的としています。
私達が住んでいる四国に輝く、山・川・海、そして太陽・月・星の自然豊かな場所で、五感を全開に開放して体感してもらいたいと思います。
音楽は全国各地よりyoguさんのアートに共感する11組のアーティストに参加してもらい、朝・昼・夕に渡る盛りだくさんの内容で音楽を大自然に響かせます。
今回の【アイサイ】は、アート文化交流が正しく明るい未来へと繋がるような祈りを込めて企画しました。
(引用:フェイスブックイベントページより https://fb.me/e/1M409ogGx)

(取材・文・一部写真: 犬山 涼)

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