日本三大秘境のまち

3月17日から19日までの3日間、徳島県三好市でロープレスキューの安全性や迅速性を競う、国内最大規模の競技会『GRIMP JAPAN2023』が開催されました。
国内18チーム、海外6チームの計24チームが参加し、各チームが技術を発揮し競い合った競技会の様子をレポートします。

【前回の記事はこちら】
>>世界のロープレスキューが三好に集結！「GRIMP JAPAN2023」レポート【part1】

GRIMP  JAPANとは？

救助活動の中でも、ロープや資器材を使用して行う救助方法を「ロープレスキュー」といいます。
ビルや工場、山岳・渓谷・崖・閉所、また鉄塔や洞窟など足場が不安定で高低差があるあらゆる場所において、ロープを使用したチームプレーでの救助活動で、より安全で確実に迅速に実施できる救助手法です。

どのような環境下でも、安全で的確に救助活動を行えるように国際水準の救命技術として、近年全国的に大きく注目されています。

ロープを使用した救助技術を競う国内最大規模の競技会が『GRIMP JAPAN』です。
日本全国のロープレスキューチームが一堂に会する競技会で、海外からも非常に多くの関心を集めています。

【告知記事】
>>ロープレスキューの技術を競うGRIMP JAPAN2023が徳島県三好市で行われます

競い合う事により、近年複雑化する都市災害や毎年のように発生している自然災害、山間部や河川での事故など国内での実災害における救助技術の向上と全国の標準化に繋げ、日本のロープレスキュー技術を国際標準なものにすることが目的です。
また、複雑多様化する災害に対して対応できる高度な救助技術を身に付け、地域住民の安心安全に貢献するという目的もあります。

大会３日目　8階建てのビルに相当する高さの山城支所など様々な想定に挑戦

19日(日曜)は昨日とは打って変わって晴天となり、競技者達のモチベーションも上がります。

この日は阿波川口駅近くの河原駐車場、yamaya Base、山城支所、裏・青雲橋で競技が行われました。

山城支所と古谷商店の間にロープが渡してあり、銅山川に要救助者が取り残された想定の競技では、川口橋から「父ちゃん、頑張れー！！」という応援の声が聞こえていました。

山城中学校では穴(マンホールなど)に要救助者が落ちた想定の競技で、上から要救助者に声をかける様子や、ロープを伝って降りた救助者がクルッとひっくり返って頭から入り、顔を真っ赤にしながらも懸命に救助している様子が見られました。

注目チームは地元徳島県のTRCと兵庫県のNR JAPAN　トップレベルのロープレスキュー

まるごと三好観光ポータルメディアでは、地元徳島県のチームTRCと、兵庫県のチームNR JAPANに注目していました。

NR JAPAN(兵庫県のチーム)のチームリーダーは、

「NR JAPANは西宮市内のそれぞれの消防局のチームで、チームは5人と要救助者役1人の計6人です。
徳島県は2度目の来訪で、前回SR4(四国ロープレスキューリサーチラリー)2018で優勝しました。
今大会では学校や崖の想定を考えないといけないので、現場に近いです。海外チームも強豪で、パワーや資器材が違ったり勉強になります。勝ちたいですし、普段の仕事に生かしたいです。
装備は普段より重いですが、これは必要最低限で、全て使います。頑張ります、絶対優勝！」

と力強く語ってくれました。

次回part3では閉会式の様子と気になる順位の発表をお届けします、お楽しみに！
>>世界のロープレスキューが三好に集結！GRIMP JAPAN2023　レポート【part3】

GRIMP JAPAN

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(取材・写真・文　犬山涼)

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