奥祖谷 地元で愛される食堂 「谷口商店 食堂」パート3

2022.02.16

特集

徳島県三好市は、かずら橋のある秘境の観光地として有名な地域だ。訪れた人々は地元の名物料理を様々な場所で楽しむだろう。しかし、祖谷には地元の人々も足しげく通う、郷土料理も提供している食堂があるのをご存知だろうか。秘境の食堂、第一弾を紹介する。

【前回までの記事はこちら】
>>奥祖谷 地元で愛される食堂 「谷口商店 食堂」パート1
>>『阿波地美栄カレーまつり』で鹿カレーを堪能!「谷口商店 食堂」」パート2

三好市奥祖谷 今も昔も人気が絶えない「いつもの」地元の食堂

奥祖谷で地元の人々が通う「谷口商店 食堂」。「旅の宿 奥祖谷」の食堂でもある。

常連さんに一番人気なのが「本日の定食」。何種類かのフライにサラダ、小鉢や漬物、ごはんにみそ汁の付いた定番。メインのフライなどは日替わりだ。

常連さんによると、地元の野菜を使った季節ごとの小鉢や自家製の漬物なども楽しみなのだという。 

祖谷特産のそばを挽いて打った名物「祖谷そば」もここでは普通のメニュー

この食堂では、もちろん「祖谷そば」も他のメニューと並んで普通にある。

この谷口食堂では、祖谷のそば粉のみ使用し、手打ちで作っている本物の祖谷そばを提供している。祖谷のそばはつなぎをあまり使わないため、麺が切れて短くなるという特徴があるが、同時に、つなぎをあまり使っていないという証明でもある。

大きく宣伝されていないものの、ここは隠れた祖谷そばの名店でもあった。

寒さ厳しい東祖谷 体を温める冬ならではの人気メニュー「鍋焼きうどん」

雪のちらほらする寒い日。こんな日に常連さんに人気なのが「鍋焼きうどん」だ。

どの食堂でもあるメニューだろうが、地元の人に混じって注文してみる。

もちろん小鍋で一人前ずつ調理される。目の前に熱々で運ばれてくる。出汁の味もよく、毎日でも食べることができる飽きない味だ。

お正月明けというので、こきび(雑穀)の入ったおもちも特別に入っていた。

祖谷の名物料理を味わえる!祖谷に来たらぜひ立ち寄りたい食堂

また、食堂はホテルのキッチンでもあるため、山菜定食、奥祖谷の山賊丼などの他、お品書きには出ていない、ひらら焼き、でこまわし(田楽)など、観光で訪れた方々向けの料理も提供している。

大人数の場合は、ホテルのお座敷の使用も可能。

メニューによっては予約が必要なため、旅の予定があるときは問い合わせてみるといいだろう。

地元の人々に混じって、ぜひ祖谷の食を楽しんでみて欲しい。

(取材・文: ショーン ラムジー)

 

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>>奥祖谷 地元で愛される食堂 「谷口商店 食堂」|パート1
>>『阿波地美栄カレーまつり』で鹿カレーを堪能!「谷口商店 食堂」」パート2

谷口商店・旅の宿 奥祖谷

三好市東祖谷京上161-3
https://www.okuiya.jp/

オススメ観光情報

  • 東祖谷歴史民俗資料館 

     "平家落人の里”として伝説が今も息づく祖谷地方。平清盛が生きた時代や源平合戦など正史を取り上げながら、『平家物語』と「祖谷平家伝説」の関わりを紹介し、伝説ゆかりの場所を写真パネル等で取り上げています。
     また、東祖谷は深奥の秘境であり、全ての始まりの地でもあったことから、独自の文化・風習・慣習が育まれました。資料館では、四季を通じた東祖谷の姿、時代の変化に伴う日常道具の変遷、生活を潤す芸術品など、村民が大切に残した時代の形をご覧ください。
    2階には500名収容のホールもかねそなえています。

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  • RiverStation West-West

    大歩危・祖谷の玄関口にある複合観光施設。古民家を改築した祖谷そば店や本格徳島らーめん店、おみやげ店、アウトドアショップ、コンビニの5店舗が営業。川まで歩いて降りられるスロープや展望台、ウッドデッキ、BBQハウス、ドッグランなどの施設も充実。ラフティング小歩危コースの出発地点でもある。

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    宝暦13年(約250年前)に建てられた祖谷地方でも最も大きな武家屋敷。屋島の戦に敗れた平氏一族が落ちのびてきた東祖谷山村大枝地区は、平家縁の地である。
     この平家の里の名主であった「喜多家」は、祖谷の上層階級の武家屋敷である。庭先には「鉾杉」もあり一見の価値有り。

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