徳島県・奥祖谷 地元で愛される食堂 「谷口商店 食堂」パート1

2022.02.02

特集

徳島県三好市は、かずら橋のある秘境の観光地として有名な地域だ。訪れた人々は地元の名物料理を様々な場所で楽しむだろう。しかし、祖谷には地元の人々も足しげく通う、 郷土料理も提供している食堂があるのをご存知だろうか。秘境の食堂、第一弾を紹介する。

三好市奥祖谷の中心 その昔安徳天皇が暮らしたといわれる京上の老舗食堂

三好市東祖谷京上。ここ東祖谷、別名奥祖谷にも「祖谷の平家伝説」がある。安徳天皇の御所が作られたという京上集落。京上は現在も地域の中心地であり、観光客の訪れる歴史民俗資料館をはじめ、三好市東祖谷支所や郵便局、ガソリンスタンドやお店などがあり、谷口商店の食堂もその並びにある。

取材では、平家が祖谷にやって来たという雪の降る季節にこの食堂を訪れた。外には平家の旗の色、赤い看板がある。

地元祖谷の常連さん達も多く訪れる居心地の良さ

暖簾をくぐり、食堂に入る。なんだか懐かしい、レトロなあたたかい雰囲気の内装だ。

すでにお客さんが席についている。常連の地元の人らしく、キッチンに気軽に声をかけて注文したり、新しく入って来たお客さんに会釈などをしたり、みんなお互いに慣れた様子だ。

創業はアイスクリーム販売から?!奥祖谷で一番古い店

キッチンでも少しお話をうかがった。

「谷口商店」は東祖谷で初めに開いたお店で、初期はアイスクリームの販売や卸などをしていたという。80年ほども前のことのそうだ。

以降、代々、商店をはじめとして様々な事業を行っている。

2代目がホテル「旅の宿 奥祖谷」をはじめた。そして、40年ほど前にこの現在の食堂も建てられたという。現在は4代目の兄と姉妹でホテルと食堂を切り盛りしている。キッチンは主に姉妹が担当している。

秘境・祖谷の阿波地美栄(ジビエ)など 地元ならではの素材を使った料理

谷口食堂では、時代に合わせて様々な食やサービスを提供してきたという。

現在は地域振興の一環として郷土食を積極的に提供したり、ジビエ(地元の狩猟肉)や農産物を使った新メニューの開発も行っている。新メニューは地元の方々にも人気のようだ。

パート2では、食堂の人気メニューを紹介する。

(取材・文: ショーン ラムジー)

【次の記事はこちら】
>>『阿波地美栄カレーまつり』で鹿カレーを堪能!「谷口商店 食堂」」パート2

 

谷口商店・旅の宿 奥祖谷

三好市東祖谷京上161-3
https://www.okuiya.jp/

オススメ観光情報

  • 東祖谷歴史民俗資料館 

     "平家落人の里”として伝説が今も息づく祖谷地方。平清盛が生きた時代や源平合戦など正史を取り上げながら、『平家物語』と「祖谷平家伝説」の関わりを紹介し、伝説ゆかりの場所を写真パネル等で取り上げています。
     また、東祖谷は深奥の秘境であり、全ての始まりの地でもあったことから、独自の文化・風習・慣習が育まれました。資料館では、四季を通じた東祖谷の姿、時代の変化に伴う日常道具の変遷、生活を潤す芸術品など、村民が大切に残した時代の形をご覧ください。
    2階には500名収容のホールもかねそなえています。

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