【山ヨガリトリート】秘境でスタートしたフィットネスクラス|東祖谷 Yama Yoga あきさん vol.2
2021.07.28
秘境中の秘境、奥祖谷地方を拠点に活動するYama Yogaでは、多様なエクササイズクラスを開催している。ヨガをはじめとしたエクササイズクラス、子供からお年寄りまで各年代に合わせたコミュニティークラス、観光客向けのヨガ体験など。そんな秘境でのヨガを行うあきさんを取材した。
vol.1は【こちら】
「私にとってヨガはたんにフィットネスではなく、暮らしの一部みたいなもの。」東祖谷 Yama Yoga インストラクターのあきさんは話してくれた。「ヨガで一番好きなところは、身体を運かすというだけではなくて、積極的な集中で深くリラックスができること。そして、人と競うスポーツでもなく、フォーカスするのはその人その人自分自身だということ。」
高校卒業と共に実家を出て以来、あきさんは世界中を旅してきた。フランスやラオスに住み、ヨーロッパ、北アフリカ、中米、そしてアジアの国々をバックパッカーとしてまわった。旅の間に英語を学び、スペイン語やタイ語も話す。
そんな、海外と東京を行き来していた20年ぐらい前、あきさんは初めて祖谷に来た。やさしくてたくましい祖谷の人々と秘境ならではの静かな環境に惹かれて移住。山の暮らしは本当に特別で大好きだそうだ。「祖谷はネパールの山間の村々に本当にそっくり。祖谷が日本のチベットと呼ばれる理由だと思う。」
でも、祖谷に移住して数年してあきさんはまた旅に出た。今度は旦那さんと一緒に2~3年、インド、パキスタン、そしてもちろんネパールを旅してヒマラヤの山々を訪れた。しかしせっかく帰国して祖谷の家に帰ったが今度は経済的に行き詰まり一度東京に戻る。
そこであきさんは外国人会員の多いフィットネスクラブで働き始めた。「私はそれまでとくにスポーツ経験はなかったけれど、英語スタッフが必要だったようで採用されたみたい。」
ここから、彼女のフィットネスのキャリアが始まる。
多くの研修を受け、筋トレやカーディオ、ストレッチのトレーナー業や、コンディショニングのスタジオクラスも受け持つようになり、スタッフとして経験を積み始めると、趣味としてヨガを習いはじめる。インド大使館附属の文化施設でインドから来た先生に学ぶ。そしてそれを知ったフィットネスクラブから自社ヨガインストラクター養成のため声がかかり、養成コースに送られることになった。「TTCコースは本当に大変だった。ポーズやヨガ哲学だけではなく、指導法や解剖学、様々なことを学び、宿題も多い。試験も厳しくて、資格が取れない人もいたぐらい。でも徹底して学べて本当に良かった。」
こうして、ヨガのスタジオクラスも担当するようになった。しかし、やはり住みたいのは祖谷。こうして2013年、夫婦で祖谷の住み慣れた家にまた帰ってきた。
「祖谷に戻ってきたとき、エクササイズクラスがあったらいいな、参加したいなと思っていたけれど、ここにはなかった。自分で何かを始めないと、永遠に待つだけで何も起こらない。人任せでなく、自分で自分の住みたいところ作っていくのが大事。」こうしてYama Yogaがスタートした。
Yama Yogaがスタートした当時、祖谷ではヨガが何なの知らない年配者がほとんど、もしくはヨガはテレビの向こうの事だと思われていたそうだ。そこから始めて、続けていく中で、地域の人にフィットネスの大事さや楽しさを理解してもらい、現在は週に3回の定期クラスの他、古民家や学校、イベントクラスにも行くそうだ。これは人口の少なさを考えると驚きだ。
そして、あきさんの指導技術への熱意。この、人口の少ない人里離れた秘境においても
「人数も場所も関係なく、参加者が一人でも、自分ができる限りの良い内容にしたい。」Yama Yogaをスタートさせた後も、スタジオのある施設が冬季休業の間は、インドのヨガアシュラムやニューヨークのパワーヨガのスタジオでさらに学び、複数の海外の大学が提供するオンラインコースで解剖学なども修了している。さらにフィットネスクラスの幅を増やすべく、タイまで行ってズンバダンスフィットネスのライセンスも得た。
また、あきさんはコミュニティー向けクラスだけではなく、様々な場所で出張クラス、祖谷を訪れる観光客向けへのヨガレッスンも行っている。
パート3では、Yama Yogaが祖谷で行っているクラスやリトリートについて紹介する。
Yama Yogaの詳細はこちら
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