盛況のうちに幕を閉じた「第2回 三好市フェア」。食を切り口とした徳島県三好の魅力を発信【part.2】

2023.03.01

特集

徳島県三好市で、地元産の食材を活かした「新しい食の魅力創出」を目指してスタートした『ガストロノミープロジェクト』。
三好市内で食品産業に携わるメンバーと、知識と経験豊富な食の専門家である堀 知佐子先生が共同で構築した新たなメニューをお披露目すべく、2月21日(火)に東京・渋谷区で行われた「第2回三好市フェア」。
多くのゲストを招き盛況のうちに終了したフェアの模様をレポートします。

【前回の記事はこちら】
>>盛況のうちに幕を閉じた「第2回 三好市フェア」。食を切り口とした徳島県三好の魅力を発信【part.1】

ガストロノミーとは?

ガストロノミーは日本語では「美食」と訳される事が多く、「料理やお酒などの食事と文化の関係を考察すること」です。

2016年(平成28年)、内閣府の「クールジャパン官民連携プラットフォーム」により『ガストロノミーとは、健康的生活と食を通じた喜びを分かち合うための知識、体験、芸術、クラフトを統合した概念である』が日本版ガストロノミーイニシアティブ構想案として発表されました。

官民が垣根を越えて連携し食をプラットフォームとした事業を進展させ、料理⼈、⽣産者、企業、⾏政が互いに協力し開発した⾷の体験型ツーリズムを通じ地⽅創⽣へと繋げ、⽇本のガストロノミー⽴国を促進しようという目的です。

その活動が、徳島県三好市で行われています。

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三好市ならではの食材を使った新メニュー6品が披露された「第2回 三好市フェア」

「ガストロノミープロジェクト」を通して生み出された逸品料理と三好のお酒をゲストに楽しんでいただく目的で、2月21日(火)に開催された「第2回 三好市フェア」。

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三好市内の飲食店が集まった「まちなかグループ」と旅館ホテルなどで組織する「大歩危・祖谷いってみる会」の料理人たち、そして講師として加わった管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スぺシャリストとして活躍している堀 知佐子先生によるチームが開発した新メニュー6品が披露されました。

コラボレーションが広がったガストロノミープロジェクト2年目。締めくくりには、フェアに携わったメンバーが勢揃い

料理人のほかにもフェアに携わったメンバーも多数。
それぞれの立場から盛り上げました。

会場となったのは、東京・渋谷区にあるGOOD EAT VILLAGEです。
今回のフェアで提供されたメニューはこちらのキッチンで「ガストロノミープロジェクト」に携わる料理人、そして堀先生をはじめとした東京にいる面々の共同作業によって作られました。

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「ガストロノミープロジェクト」2年目は、さらにコラボレーションの幅が広がりました。

“食のアンバサダー”大桃美代子さん、“食のメンター”堀 知佐子先生、高井美穂市長が語る「ガストロノミープロジェクト」


“食のアンバサダー”大桃美代子さん

「ガストロノミープロジェクトを通して三好市とご縁をいただいて早2年。何度もお邪魔しましたが、日本全体が抱える課題の縮図を見たように感じます。地域をどう盛り上げていくか。三好はこの課題に最前線で挑んでいる場所だと思います。

外部の人間が関わることでどう変化していくのか。この有様を垣間見れる“ラボ”のような印象を受けましたね。
アレックス・カー氏が祖谷の里で見つけた“桃源郷”ではないですが、本当の幸せって何なのかを気づかせてもらったような気がします。

多くのお金ではないかもしれないですよね。自分たちが持っている“宝”に気づくこと。足元にあって見えなかったものを生かしていくことが未来に繋がるのではないでしょうか。

ここにしかない食という宝を見つけた皆さんの今後を見守る、三好市ファンの1人であり続けたいと思います」

“食のメンター” 堀 知佐子先生

「今回お披露目したメニューは、第1回目から飛躍的に美味しくなったと自信を持って断言できます。
ガストロノミープロジェクトに関わるメンバーが増えたことでコミュニケーションも円滑になって、料理の再現性が高まったんです。

何より参加する料理人たちが、プロジェクトを自発的に楽しんでいますからレベルアップしたのは当然かもしれませんね。
私は料理の骨組みを考えているだけで、そこに肉付けしてお洋服を着せてくれたのが料理人の彼ら。

実は私なんかいらないでしょ、と思っています。地域を大事にしていくのは、そこに住まう人たちですから。
メニュー開発で言うとトライアルを数回行えば十分で、限られた素材にどれだけ愛情を注いで育てていくか。自分の子供は自分で育てますよね? 料理も同じこと。

このような企画を実行してくれた三好市の皆さんに感謝しています。これから三好市を訪れる旅行者の1人でも多くにプロジェクトから生まれたメニューを体験していただきたいですね」

高井美穂市長

「試行錯誤を繰り返しながら今日のフェアで提供されたお料理。皆さんそれぞれに楽しんでいただいており感激しました。
今日のお料理を三好で食べてみたいというお声も頂戴しました。

三好市では質の良い温泉に浸かって、風光明媚な里山を巡って、美味しいお料理を食べていただくという“温泉ガストロノミーツーリズム”を推進しているところですが、このプロジェクトをより確かなものにする足がかりになったと感じています。

この地域でしか栽培できない祖谷の雑穀をはじめとした素材を使った“秘境グルメ”を活用して、三好市ファンを増やしていきたいですね」

「第2回 三好市フェア」が盛況のうちに終了。“三好市ファン”が多く訪問する街の実現にむけて

昨年よりもパワーアップした「ガストロノミープロジェクト」の成果を披露した第2回目のフェア。三好市を内から眺める人、外から見つめる人が関わり合うプロジェクトだからこそ、新たな創造が生まれました。

高井美穂市長の語る「食を目的に訪れたい街・三好市」の実現に向け、今回誕生したメニューをさらにブラッシュアップしていきます。メニューを提供するスポットが生まれる予定なのでお楽しみに!

 

◆講師:堀 知佐子
Website:https://www.chisakosyokudou.jp/about.html
管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スぺシャリスト。京都の老舗料亭「菊乃井」で常務取締役に就任、書籍に「毎日おいしい アンチエイジングクッキング 素材選びと調理法」「今日から変わる! 若返り食生活」などを出版。「おかずのクッキング」(テレビ朝日系列放送)に出演。

大桃美代子(おおもも・みよこ)
Instagram:miyoko_omomo
タレント、新潟食料農業大学客員教授、一般社団法人 国際SDGs推進協会理事、農業ジャーナリスト。新潟中越地震の復興の姿を見てもらおうと、故郷で「桃米」を栽培している。雑穀エキスパートの資格を取得するなど、食への造詣も深い。

三好市ガストロノミープロジェクト
Instagram

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