踊り始めたおじさん Part2|COCO×CROSS(ココクロス)店長 山田亮太さん
2021.06.10
三好市池田町にあるココクロス の店長山田亮太さん。「マネージメントはやりがいがあるんです。スタッフが成長している姿が見えると嬉しい!」と語る。
今回は、ココクロスの新しい試み、「キラパンon COCO×CROSS」のブランディングミーティングに潜入。ミーティングを通して見えてくる新たな一面を取り上げる。
前回の記事はこちら→【踊りはじめたおじさん|COCO×CROSS(ココクロス)店長 山田亮太さん】
豊かさを育むパン「キラパン」
さっくりともっちりのちょうど間の食感。そして、一口、二口食べ進めると水分が欲しくなってくるタイミングで生地にしみ込んだハチミツがじんわりとのどを潤してくれる。ハチミツのジューシーさと、うま味を感じて分泌された唾液により特に水分は必要ない。むしろ口の中に残った余韻を残しておきたいぐらいだ。そんな体験をさせてくれるのは「ハニーアーモンドロール」。
ココクロスの新しい取り組みから生まれた、新ブランド「キラパンon COCO×CROSS」の商品だ。ほかにもバケット、カンパーニュ、リュスティックなど、こだわりのパンを焼き上げ、週末ココクロスの店頭にて販売を行っている。パンを作っているのはスタッフの吉良紗矢香さん。
吉良さんは「育む」をコンセプトにパン作りに励んでいる。酵母をみずから育て、生地と練りこみ約16時間かけてふくらませ寝かせる。ゆっくりと時間をかけ育まれたパンの風味や味わいは、食べた人の人生の豊かさ、心の豊かさも育んでくれる。1個目を完食し、2個目をほおばろうとする横で何やら話し声が聞こえてくる。
「キラパンon COCO×CROSS」ミーティング
亮太さん:「楽しいっていうのは全体の流れやコンセプトの話で、フードロスを解決するという目的とは違う面の話な気がする・・・・・・」
吉良さん:「うーん?そうですかね?そんなに違いました?・・・・・」話し声の主はココクロス店長山田亮太さんと、スタッフ吉良紗矢香さんだ。
どうやら、新ブランドプロモーションの為、Webサイト作成の打ち合わせをしているらしい。
「踊り始めたおじさん」とは違う亮太さんのマネージメントが見える場面だ。
Webサイトに掲載するフレーズ、ワード、字体、色味など細かいところに意識を向け、こんなに細かいところまで??と思うほどに、イメージを合わせる亮太さんと吉良さん。
自ら作詞、作曲など音楽活動を行う亮太さん。特に言葉が持つニュアンス、伝わり方を繊細に感じ取っているようだ。短いフレーズでも言葉が伝える意味について敏感なのも頷ける。
吉良さん:「何となくコンセプトやイメージはあったんですが、いざ聞かれると答えられなかったんです。ミーティングを重ねて、自分のもやっとした部分や、言葉にできなかった思いが形となって外に出るのが楽しいです」と語る。
仕事と役目
「ココクロスで働いたことが、その人の財産だったと思えるようにするのが自分の仕事であるし役目。働く人によっては何屋さんでもいい。働く人の『こうしたい』を受け止められるようにしたい。できない場合は自分のキャパ不足」と店長としての思いを語ってくれた。
「キラパンon COCO×CROSS」に乗せた思い
「ココクロスという土台の上で吉良さんが自由にメロディを奏でていく」という願いを込めたブランド「キラパンon COCO×CROSS」。
ブランド名は音楽用語である「on(オン)コード」に由来する。決まった数しかないコードも、onコードを使うことで無限のバリエーションが生まれる。タイトルのネーミングからも音楽活動を行う亮太さんの色が伺える。
そしてこちらが、完成した「キラパンon COCO×CROSS」Webサイト。新ブランド「キラパンon COCO×CROSS」のストーリー、思いが感じられるWebサイトに仕上がっている。ぜひ一度覗いてみてほしい。
キラパンon COCO×CROSS:https://stay2277.wixsite.com/my-site
次回は山田亮太さんのココクロス以外の事業、三好市の廃校を活用した馬場スクールコテージの取り組みについて紹介しようと思う。
山田亮太さん
Facebook:https://www.facebook.com/ryota.yamada.52
COCO×CROSS(ココクロス)
Facebook:https://www.facebook.com/cococross.japan
Webサイト:http://www.coco-cross.com/
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