三好市にみんなが楽しめる場所を作りたい|正木慎一さん

三好市にみんなが楽しめる場所を作りたい|正木慎一さん

三好市池田町にある吉野川運動公園。ここにへそっこ大橋と言われる橋がある。コロナウィルス感染症の影響でイベントの中止が続く中、巨大な橋脚をスクリーン代わりにしたドライブインシアターが開催された。

当日上映したのはファミリー向けの映画『キャスパー』。約200名の家族連れなどがひと時を楽しんだ。参加者を見送った後、「皆さん笑顔になって楽しんでいただけたので手ごたえはあった。」と語るのは、ドライブインシアターを企画した正木慎一さん。

世界約50か国を旅し、各国の人々や文化に触れた正木さん。地元の消防署で10年ほど勤務した後、もっと視野を拡げたい、世界を見てもっと成長したいと、世界一周の旅に出た。

「周りの人を笑顔にしたいと思ってコスプレしながら旅をしていたんです。」と話す正木さんの言葉の背景には、何度も自殺の現場を目の当たりにし無力感を感じていた消防士時代の経験がある。「もっと気楽に、肩の力を抜いて人生を楽しんだほうがいいんじゃないか?人のために何かできないか?」と考える正木さんの思いを感じた。

今後は水上シアターや商店街、かずら橋など様々な場所で上映会をして、子供からお年寄りまでみんなが楽しめる場所を作りたい。地域の活性化にも繋げ、生まれ育った三好市に恩返しができれば、と考えている。

また、映画を観ることで自分の知らない世界を知ることができ、夢や希望を持つこともできるのでは。と考える。

「例えば、映画に触れることで広い世界を知り、困っている人がいることを知る。この人たちを助けるためには自分は何をしたらいいのだろう。現地に実際に行ってみたい。国家資格を取得したい。みたいな行動を起こすきっかけ作りにもなるのではないか。」とも語る。そして、同じ場所で感情や感覚を共有することが大事だという。社会派映画上映後にみんなで討論会を開き、感じたことや考えたことを伝え合う活動も、今後のやりたいことのひとつだという。

 

困難が楽しい!という正木さん。「ナミビアで二人組の男に腕を掴まれナイフを突きつけられたときは、やばいと思いました。腕を振りほどいて走って逃げ切りましたけど!!」と、一番ピンチだった時の話をしてくれた。旅の途中で、強盗、窃盗の被害にあった。空港の待合所でビールを飲んでいると警察官に補導された。トイレがどこにもなく木陰で用を足しているとパトカーに乗せられ警察署に連行された。キリマンジャロ登山では高山病で苦しんだ。いくつもの困難に見舞われた正木さんだが、その都度現地の人々に助けられた。人のやさしさや温かさに触れられるのも旅の醍醐味なのかもしれない、と彼の話を聞いて思う。

世界を旅する中で、日本は恵まれていてチャンスにあふれている、と感じた正木さん。「しかし、日本では失敗しないことが正しいという風潮があり、周りの目や失敗を恐れて自分がやりたいことに挑戦しない人が多いのではないか。それは本当にもったいない。日本に生まれたことが最大のチャンスです。」と語る。

「失敗してもいいからチャレンジすることが大事。」よく聞くおざなりな言葉かもしれないが、実際に行動し多くの人を楽しませている正木さんから聞くと、非常に現実味のある言葉に聞こえてくる。「誰かのために」と行動する姿は、いい意味で泥臭く男気があり、彼を心から応援したい、そう思わせる魅力溢れる人だった。

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