仙吉 祖谷の味 パート2 個性あふれる料理長、仙吉20周年への想い
2022.05.30
徳島県三好市、かずら橋もある祖谷に至る道は山の中をくねくねと曲がりながら続いている。そんな山道の途中にあるのが秘境の名物蕎麦屋「祖谷そば仙吉」。昔ながらの和を感じさせるお店で名人の手打ちそばを提供する、この個性あふれるお蕎麦屋さんを紹介する。
【前回の記事はこちら】
>>仙吉 祖谷の味 パート1 忍者もやってくる、秘境の蕎麦屋
徳島県三好市、秘境・祖谷の隠れ里3人目の忍者?「仙吉」料理長 竹本正夫さん
「祖谷そば仙吉」のオーナーで、料理長でもある、竹本正夫さんにお話をうかがう。
しかし、失礼ながら、どうしても初めに聞くのは忍者のこと。
「かずら橋」で有名な祖谷だが、そこで目に止めてもらえて、おそばを宣伝できるキャラクターとして忍者の案が浮かんだそうだ。確かに祖谷には平家落人伝説もあり、もしかしたら隠れ里でもあったのかもしれない。
そんな竹本さんの「忍者」の案は功を奏し、開店1年目から忍者を目印に多くのお客さんが来店してくれたという。
「仙吉」の由来 祖父への思いと料理人としての挑戦
このお店には、竹本さんのおじいさんの名前がつけられている。
お蕎麦屋さんを始めようと決めたのは、竹本さんが家族の面倒を見るために、東京から祖谷へ戻って来て、何をしようかと考えていたときのこと。「祖谷と言えば祖谷そば」自分がおいしいと思う、そば打ち名人のそばを提供できる場所をつくろうと思い立ったそうだ。
東京で調理補佐から始めたキッチンの仕事。竹本さんはそこで料理人としての経験を積み、その経歴を生かして、祖谷でお蕎麦屋さんを始めることになった。それが20年前のことだ。
父の囲炉裏と父譲りのDIY魂 祖谷の古き良き和の空間を再現
驚くことに、仙吉の内装は竹本さんが自分の手で行い、また、竹本さんのお父さんの発案で囲炉裏の間も作られた。
「先人たちの想いを生かした、田舎の山の風情を感じられるお店」をテーマにし、友人達も参加して内装工事が行われたという。
また、祖谷のものだけではなく、友人を通じて、京都から100年前の骨董を取り寄せて、テーブルにするこだわりようだ。
海外のお客さんにも人気 多才な料理長 鹿の角など地元の素材を使ったインテリアやアクセサリー作りも手がける
また、「仙吉」は海外からのお客さんが多いことでも有名。英語や中国語のメニューも完備。忍者も大人気だが、実は、竹本さんご本人も一緒に写真撮影を頼まれることが多いという。
気さくに記念写真に入ってくれる料理長も珍しいのだろう。
そして、鹿の角などを作ったアクセサリーがなぜか店内の片隅にある。なんとこれも竹本さんの手によるそうだ。内装や和紙を使った照明などのインテリアにとどまらず、地元の素材で工芸品やアクサセリーを作ることも趣味だという、多才な料理長だ。
パート3ではいよいよ、「仙吉」こだわりの祖谷の味を紹介する。
【次の記事はこちら】
>>仙吉 祖谷の味 パート3 手打ちそばと山菜 自家製にこだわる柚みそ
祖谷そば仙吉
https://www.iyatime.com/Senkichi
〒778-0101 徳島県三好市西祖谷山村尾井ノ内323-3
TEL 0883-87-2733
営業時間 11:00 〜 16:00 木曜定休
12月~2月冬季休業 ※臨時休業日あり
(取材・文・写真: ショーン ラムジー)
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大歩危遊覧船
大歩危渓谷遊覧船は、約30分で吉野川を下りて戻り、渓谷を滑走しながら自然の手仕事の壮大な景色を乗客に提供します。 大理石の彫刻に似た結晶片岩が両側のボートの上にあり、観光客に素晴らしい景色を提供します。 夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪まで、変化する季節をお楽しみいただけます。
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かずら橋山草園
かずら橋山草園はクマガイソウが林の中一面に咲き約1万2千株のクマガイソウを見ることができます。例年見ごろは5月初め頃から約10日間くらいです。クマガイソウはラン科の多年草で、白に淡い赤紫が混じった袋状の花をつける少し変わった花で絶滅危惧種にも指定されている花です。ここかずら橋山草園ではクマガイソウの他にも山野草のエビネ、山芍薬、二輪草、カッコソウなどいろいろと咲きます。かずら橋に来たら足をのばして見に行くのもいいかもしれません。
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湯元新祖谷温泉ホテルかずら橋
ケーブルカーで楽しむ露天風呂からの絶景が楽しめます。
地元食材を使った郷土料理もおすすめ。
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