日本三大秘境のまち

徳島県三好市は、四国の「へそ」とも言われるエリア。そのへそ中のへそには、名勝で名高い大歩危小歩危峡とそこで行われてきた100年を超える吉野川船巡りの歴史がある。ここで行われた「大歩危峡まんなか観光遊覧船」「みよしジオガイドの会」そして「やましろ戦国国ざかいめぐりの会」による、大歩危峡の貴重な地質や歴史に触れるコラボツアーの様子をレポートしていく。

【前回までの記事はこちら】
>>パート1 地元ガイドさんによる大歩危峡の歴史やヒミツのレクチャー
>>パート2 いよいよ四国のまんなかで吉野川の船巡りへ

三好市の魅力を発信　地元団体の新しい試み

三好市には豊かな自然や観光スポットなど、多くの訪問者を惹きつけるものがあるが、その成り立ちや歴史背景が詳細まで知られる機会はあまり多くはない。

三好市の各団体がこの三好の魅力を地元住人の目線で詳しく紹介して、発信していこうと今、様々な活動が行われている。

今回の「大歩危峡まんなか　遊覧船ジオツアー」もその活動の一つ。ツアーの終了後、この地元団体の活動について、今回のガイドグループの方々にお話をうかがった。

『みよしジオガイドの会』～三好の大地を活用して観光や教育など様々な活動を推進しジオパーク認定を目指す

現在三好市もジオパーク認定を目指しているということで、認定に先駆けて「みよしジオガイドの会」が結成されたそうだ。

ジオツアーとして、大歩危小歩危エリアや、池田湖などを案内することが多いという。この日のガイドは山西敏広さん。特に地層地質については知識と情熱をもって丁寧に解説してくれた。

『やましろ戦国国ざかい巡り』～国境を守る山岳武士や三好にすむ妖怪など地域の魅力を伝える

もうひとつは「やましろ戦国国ざかいめぐりの会」山城地域のガイドさん団体。山岳武士などをはじめとした、この地に関わる人々や、妖怪などの歴史ガイド、そしてアウトドアイベントのサポートなど、幅広く活動されている団体だ。

この日は、クイズなど楽しい参加型ゲームも準備してくれ、ツアーも盛り上がった。

『大歩危峡まんなか観光遊覧船』～吉野川から大歩危峡の絶景を堪能

「歩危峡まんなか」からは国指定の天然記念物の大渓谷を30分かけて贅沢に巡る遊覧船が発着している。大歩危エリアの観光の目玉として長い間人気を博している。

施設には食堂なども併設されているほか、吉野川の水位上昇の場所の案内や昔の川下りの写真展示などもされている。

「大歩危峡まんなか観光遊覧船とジオツアー」は今のところ期間限定だが、ぜひ今後も開催して三好にやって来た人々を楽しませて欲しいものだ。

みなさんもこの大峡谷を訪れ、三好のジオの秘密をもっと知ってみてはいかがだろうか。

【前回までの記事はこちら】
>>パート1 地元ガイドさんによる大歩危峡の歴史やヒミツのレクチャー
>>パート2 いよいよ四国のまんなかで吉野川の船巡りへ

みよしジオガイド　フェイスブック
https://www.facebook.com/people/みよしジオガイドの会/100057168981171/

やましろ戦国国ざかいめぐりの会　インスタグラム
https://www.instagram.com/sengoku_kunizakai/

大歩危峡まんなか　大歩危峡観光遊覧船
https://www.mannaka.co.jp/restaurant/excursionship/excursionship.html

（取材・文・写真： ショーン ラムジー）