徳島県三好市の新しい農業の形、高級キノコ”本しめじ”の現場にお邪魔しました。
2021.12.21
徳島県三好市で取れる食材を通して地域の魅力を伝える「ガストロノミープロジェクト」。その試食会で初お披露目となった「本しめじ」の生産現場を訪れた。
本しめじが登場した記事
>>『徳島県三好市の食材を生かしたPRを目的とした、ガストロノミープロジェクト〜試食会〜を開催。』
(講師の堀 知佐子先生と手前から本しめじ、もちきび)
徳島県三好市育ちの高級食材『本しめじ』 温度・湿度・無菌を保った状態で収穫までを待つ繊細なキノコ栽培
場所は徳島県三好市池田町馬路の「カフェレスト太陽がいっぱい」内にある無菌室から始まる。
本しめじの栽培はとても繊細だ。少しでも他の菌に触れると負けてしまう為、栽培には細心の注意が必要だ。上記写真にある袋にはオガクズや麦を混ぜた水分を多く保つ土が入っている。その土を高温殺菌にて殺菌後に本しめじの菌を植え、一定の温度・湿気が保たれる暗所に保管する。
暗所に利用されているのは、以前工事の為に使用されていたが現在は用途を失ったトンネルだ。そこで2週間ほど23~25度を保ちながら保管すると、土の中を菌がスクスクと成長する。そこから15~18度の温度まで下げてやると2~3日で本しめじが生えるのだ。
きのこの成長はとても速い。実際に育ててみるとその成長スピードに驚く。朝収穫したすぐその日の夕方にも収穫ができることがあるのだ。
栽培農家を増やして三好の特産品化へ 新しい農業の形で地域の活性化を狙う
今回紹介した太陽がいっぱいでは、地元の農家へキノコ栽培などの普及を考えており、現在マニュアル化を目指し研究中だ。今回の方法を使用すれば季節に関係なく農業を行うことができ、安定的な収入の確保が可能になる。その他にも高齢化により山の管理が難しくなった場所へ代理で管理をし、伐採した樹木を原木椎茸に利用する方法も検討中だ。
都会ではできない傾斜地の多い田舎だからこそ実現可能な農業の形を一緒に作りませんか。
カフェレスト 太陽がいっぱい/ルネサンスの会 会長
久保 進(81)
株式会社 玖瑰(まいかい)
代表取締役 大久保 圭二(59)
カフェレスト 太陽がいっぱい
〒778-5252 徳島県三好市池田町馬路久保37−1
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