奥祖谷マルシェで秘境を味わう 三好市東祖谷 秋の収穫祭 パート3 

2021.12.01

特集

11月6日、第3回収穫祭・奥祖谷マルシェが、三好市東祖谷で開催された。

祖谷の郷土料理をはじめ、パンやクッキー、ジビエ料理と祖谷の味が勢ぞろいする豪華な食のイベントとなった。祖谷の秋の味覚を奥祖谷で活動するグループとともに紹介する。

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次世代の食への挑戦

奥祖谷マルシェ会場では様々な食のテントが並ぶ。

地元の食材を使っているのはもちろんだが、伝統料理にとどまらない、現代の食文化へ合わせた商品も数多く見受けられた。

試作を繰り返し生まれた、雑穀を使った栄養たっぷりのパンケーキや、香ばしいショートブレッド

東祖谷雑穀組合では、スーパーフードとしても注目される雑穀を若い世代にも身近にしてもらうため、様々な試みが行われている。

雑穀入りのパンやパンケーキ。何度も試作が行われ、この収穫祭でようやく本格的にお目見えした。パンケーキはその場で味わえる作り立ての温かなものと、持ち帰って作れるミックス粉の両方が販売されている。

また、古民家宿紺屋のお店では、ヤツマタのショートブレッドやスノーボールなどが、おしゃれなパッケージに入って並ぶ。若い女性に人気になりそうな焼き菓子だ。雑穀を入れて食感もサクサクにするため、開発に10ヶ月もかかったという。地元食材にかける熱意が伝わってくる。

三好市池田町シンヤマ地区からは「アソビモッテ」のはちみつ販売も

隣では、ヤツマタのパッケージデザインもされた、アソビモッテのはちみつが販売されていた。池田シンヤマから、三好市の他地域の味を届けにきてくれたそうだ。

2種の蜜蜂による、はちみつの味比べ体験も行われて、貴重な経験することができた。

参考記事:《アソビモッテの遊び方》 assobimotte代表 横山道雄さん インタビュー

祖谷の子供達の挑戦 ヤツマタの焼き菓子や祖谷の材料を使った一点ものの木工細工が人気

また、東祖谷小中学校の生徒達のお店も目を引く。バラエティーに富んだヤツマタの焼き菓子とこんにゃくが並ぶ。ヤツマタもこんにゃくも、食材から栽培し、加工まで行い、ここに並んでいるというから驚きだ。

食品の隣には木工細工も。祖谷の様々な自然の材料を使ったオブジェやアクセサリーからコースターなどの実用品まであり、特にかわいらしいクラフトアートは早い時間に人だかりができて売り切れるほどだった。

奥祖谷マルシェでは、若い世代が中心となってイベントを盛り上げていた。

今後は季節ごとのプチマルシェなども企画中。祖谷の価値と魅力を伝えていく

また、秋の収穫祭だけではなく、季節ごとのプチマルシェ開催や、三好市の他地域のイベント出店など、奥祖谷の各団体は一丸となって、今後の活動も意欲的に行っていくようだ。

その機会には、ぜひ様々な祖谷の味を試してみて欲しい。

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三好市公式観光サイト
https://miyoshi-tourism.jp/

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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