香りと音楽で非日常へ引き込まれる、山深い廃校カフェに住む男Part2|ハレとケ珈琲 青木陽平さん

2021.10.28

三好人

『ハレとケ珈琲』は徳島県三好市池田町にある廃校を活用したカフェだ。

かずら橋や祖谷へ向かう県道32号線を進み、木製の看板を頼りに進むと、小学校が現れる。ここは昭和4年(1929年)設立の旧出合小学校だった場所だ。人口減少により2013年3月に廃校となり、それから1年経過した2014年に校舎をリノベーションし、『ハレとケ珈琲』(廃校カフェ)をオープンした。

今日はハレとケ珈琲(本店)にて焙煎士の青木陽平さんの動画撮影を見学した。


(Youtube:Tokyo Lens)

一度都会を経験したからこそ、より分かる田舎の面白さ 廃校をリノベーションして自身もそこで暮らす

青木さんが徳島県三好市出合(であい)に住みはじめて7年が経つ。正確には旧出合小学校、ハレとケ珈琲に住んでいる。

以前はタワーレコードのバイヤーとしてCDの仕入れを担当していた。

学生の頃から続けていた音楽活動から、CDのバイヤーという仕事に興味を持ち、好きなことを仕事にして生活をしていた。しかし8年を超えた時にCDが廃れ、売り上げが落ちたことから、一度将来について見つめ直した。

「東京や大阪とか一回外に出てみたら、あれ、地元の四国が面白いかもと思った。」

歯車のように働く日々に違和感を感じ、秘境三好の豊かな自然の中で過ごしたいと思った

青木さんの出身は愛媛県新居浜。ここ三好市から1時間ほどと意外にも近い距離だ。都会に憧れた青木少年は、大阪や東京といった都会に住んでみたが、どこか違うと感じた。そこから自分は自然の中に従事したいと一つの意思が生まれた。それは年々大きくなり、今がまさに理想の環境だと話す。

全ての環境を捨てて、徳島県三好市に来た時”人生リセット”みたいな感じだった。

「自分がとにかく満足するために全力を尽くすだけ。」

そう話す青木さんは、当時大阪、東京と暮らし、次の目標へと意識が切り替わっていた。

相手がどう思うかではなく、まず自分がどうしたいかを考えて行動する、そうすると成功しても失敗しても自分が決めたことだから、と深く後悔することは少ないのかもしれない。

決心してから3週間のスピード移住! ハレとケデザイン舎、そして自家焙煎珈琲との出会い

移住しようと決め実際に徳島県三好市へ移る時間は3週間ほど、そのほとんどは事務手続きや引っ越しの作業、その中にはもちろん愛用しているドラムのセットを箱詰めする作業もあった。周囲にも「移住するよ」と簡単に報告するだけだ。目標が決まればとことん突き詰める彼にとって、引っ越しの3週間は長かっただろう。

そして、青木さんが徳島県三好市に移住したタイミングと、ハレとケデザイン舎を設立した植本修子さんがここで拠点を作ろうとしたタイミングが重なった瞬間だ。

 

パート3では、青木さんが田舎暮らしをする上での大事なこと、青木さんならではの今までの一般企業では難しい新しい働き方についてをご紹介します。

>>part1の記事はこちら

青木陽平さん
Instagram:https://www.instagram.com/yoheyaoky/?hl=ja
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCs8x3L7XOagUzT-C7j9fdWQ

Tokyo Lens
Youtube:https://www.youtube.com/c/TokyoLens

 

 

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