本当の田舎暮らしを体験しに~古民家ステイ~ カジヤ祖谷浪漫亭 徳島県三好市東祖谷 パート2

2021.09.07

特集

奥祖谷の昔暮らし体験古民家宿、カジヤ浪漫亭。囲炉裏を囲む昔ながらの食事、露天の五右衛門風呂、日本全都道府県と様々な国から持ち寄られた200種以上のお酒。この古民家宿では様々なおもてなしとアクティビティで、国内、海外問わず多くのゲストを惹きつけている。

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「ここでは自分でいろいろなことができるのがとてもいい。」カジヤ祖谷浪漫亭のゲストであるクリスさんは話してくれた。「この体験は楽しい...いや、もっと、楽しい以上の特別な経験!」 

クリスさんはカジヤで2泊目にして、すでに宿の田舎体験アクティビティのベテランとなっていた。取材にうかがった時、薪割りで忙しくされていたが、その中でいろいろとこの宿の魅力を話してくれた。彼はオーストラリア出身、大学教授として東京に数十年住んでいるそうだ。

「日本に住んで40年になるけれど、四国を訪れるのは初めて。」と休暇を心から楽しんでいるのが伝わってくる表情で話してくれた。「四国はどこに行っても良かったけど、特に祖谷はどこからも遠く離れている本物の秘境であるのがいい。」

手間をかける昔暮らし体験

割ったばかりの薪を集め、お風呂建物の下にまわり、五右衛門風呂を焚き始めるクリスさん。カジヤではゲストが薪で風呂焚きを行う。オーナーの四宮さんは母屋で夕食の準備中だが、2泊目というクリスさんは、すでに勝手知ったるようだ。

クリスさんは焚き付けをしながら笑った。「私が背が高いからって、しのさんがこのヘルメットを使ってと言ってくれてね...」

お風呂の次は、羽釜を使った炊飯。小さく割られた薪をくべながら「このご飯は電気炊飯器のご飯と味が全然違う。それに自分で薪で炊いたご飯なんて、もっとおいしいに決まっているよ!」おこげも大好きだそうだ。羽釜ご飯の魅力も話してくれた。

クリスさんは風呂と羽釜の間を行ったり来たりして、火加減をみている。「普通、日本の典型的な宿だと、こんな時間はじっと座って携帯を見ていたりする以外は特にすることがなくて。宿の人はゲストに雑用をさせたくないのかもしれないけれど、私は自分も何かを一緒してそこの人々と時間を共有するのが本当の旅の醍醐味だと思っている。」

五右衛門風呂でリラックス

30分でお風呂が沸いた。

そのお風呂のある建物は、航海をテーマにしたものになっている。浴室には船の一部であったという丸い窓が設置され、建物のまわりには航海計器やライト、救命具が飾られている。港のある町出身であるオーナー、四宮さんのテイストにあふれている。

露天の五右衛門風呂にクリスさんが行くと、四宮さんはよく冷えたビールをもってやってきた。「カモンカモン」と声をかけてベランダから手を伸ばしてビールをクリスさんへ渡すと、四宮さんは続けて楽しそうに「カンパーイ、カンパーイ!」を掛け声もかける。

日が傾き始めると、雲がオレンジとピンク色に輝き始め、祖谷の山々の緑をさらに強い緑へと浮き立たせる。クリスさんは、露天風呂でビールを飲みながら景色を眺め、リラックスしているようだ。

「東京からこんなに遠く離れたところまで来ているのに、それでもまだここが日本なんて驚きだよ。」

パート3では、カジヤ祖谷浪漫亭の他の古民家アクティビティを紹介する。

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昔暮らし体験宿 カジヤ祖谷浪漫亭
https://iya-romantei.wixsite.com/kajiya

カジヤ祖谷浪漫亭 フェイスブック
https://www.facebook.com/iyaromantei.kajiya

オススメ観光情報

  • 祖谷のかずら橋(国指定重要有形民俗文化財)

    平家一族の哀話を秘める、秘境“祖谷”にあるかずら橋。シラクチカズラ(重さ約6トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。 昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設であった。3年毎に架替えが行われる。(国指定重要有形民俗文化財)

    ◎かずら橋ライトアップ
     毎日19:00~21:30の間かずら橋をライトアップします(渡橋はできません)。
     闇夜の中に照らされた「かずら橋」が幻想的です。

    ◎平家伝説の残る「琵琶の滝」がすぐそばです。
     祖谷のかずら橋を渡ってすぐに左に50mくらい行くと、落差約50mの滝が現れます。

    ◎川遊び:「琵琶の滝」を更に50mくらい行くと遊歩道があり、そこから川辺に下りて遊べます。

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  • 東祖谷歴史民俗資料館 

     "平家落人の里”として伝説が今も息づく祖谷地方。平清盛が生きた時代や源平合戦など正史を取り上げながら、『平家物語』と「祖谷平家伝説」の関わりを紹介し、伝説ゆかりの場所を写真パネル等で取り上げています。
     また、東祖谷は深奥の秘境であり、全ての始まりの地でもあったことから、独自の文化・風習・慣習が育まれました。資料館では、四季を通じた東祖谷の姿、時代の変化に伴う日常道具の変遷、生活を潤す芸術品など、村民が大切に残した時代の形をご覧ください。
    2階には500名収容のホールもかねそなえています。

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