自分の見た世界を伝えるもの|フリーカメラマン 大柿豊弘さん
2021.01.08
わぁ、という言葉をも飲み込んでしまうほど美しい写真の数々。
シャッターを切るのは三好市井川町在住のフリーカメラマンの大柿豊弘さん。
- 第12回介護作文フォトコンテスト最優秀
- 第2回鳴門でInstagram!写真動画コンテスト最優秀
- 徳島新聞 読者の写真コンクール 入選他 作品提供
- ウェイクボーダーマガジン、世界大会、雑誌掲載他提供ポスター、チラシ、看板
など輝かしい功績をお持ちの大柿さん。カメラを持ちどっしり構え、ファインダーを覗くその姿がよく似合う。
2014年、知人の写真を見せてもらったのがきっかけで一眼レフを購入し撮り始め、とにかくいろんなものを撮ってきた。
「自分の見た世界を伝えるもの」見てるものは同じでも、みんなそれぞれ違う見方をしている。写真の楽しみは撮る事だけではなく、その時間を残す、撮影した写真を飾る・贈る、、、。記録でなく記憶としカタチにする事で楽しめるという写真の魅力は沢山あると言う。
徳島県在住の方、県外の方、国外からの観光客他、たくさんの人の心を鷲掴みにするような写真。この土地の生きた姿が大柿さんのSNSにはずらりと並んでいる。自らの写真を通じてウォータースポーツの街づくりや三好市の魅力発信をしていきたいと地元を思う気持ちを自分のやり方でどんどん発信している姿は、今後この街の素敵な未来を作ってくれるものと確信する。
徳島県三好市、この地の魅力を感じてもらいたい
この街、この土地には自然を生かした豊富な観光資源が沢山ある。写真を通じて再発見した地元の方や移住者がSNSなどで情報を発信すると、それを見て「ここに行ってみたい!」と感じた人が、その地域を訪れ、外から来た人に「三好市にこんないいところがある」と地域の魅力を感じてもらいたい。
近年SNSの普及により地域を新しい視点で再発見する人が増えてきたことが関係するのもあり大柿さん自身、今の時代だからこそ写真でなければ、と再確認したという。
豊富な観光資源の1つ「かずら橋」。
各方面、幾度となくシャッターを押してきた大柿さんが選ぶ、三好市お気に入りの1枚、この土地特有の静寂さと凛とした美しさが全面に映し出されている最高の1枚であろう。
三好市の良いところ、好きなところは何と言っても、四季を通じて「自然の魅力」を堪能できるところ。祖谷渓などは、新緑から紅葉・冬景色と素晴しい景観が1年を通して楽しめ、吉野川では、ラフティング・ウェイクボード・SUPなど水遊びというアクティビティなどもあり、都会の街中では味わえないものがここにはある。
街中になくてここにあるものはなんだろう!? それはやはり自然ではないだろうか。それも大がつくほどの大自然。山が美しい、川が美しい、湖が美しい、渓谷が美しい、数多くある美しいものたちを今一度ゆっくり見渡す時間を持ちたい、そう感じさせてくれる大柿さんの思いと写真。
三好市綺麗でいいですね、癒されます!と会話の中で発言すると、ここに生まれここで育った方々は良さがあまりわからないと口を揃えて言う事が多いが、数年前に三好市に移住して来た身として思うことは、他では見たことのないナニコレ?という素敵なものがたくさんある。
ここにしかないこの土地の宝は山ほどある。
『目で見るもの、肌で感じるもの、ここに住み始めて人と人の距離感が近いことに安心を覚えたり、雄大な自然に囲まれながら生きていると、ふと一息ついた時には「生きているではなく生かされている」ということにも気づかされる。そんな考えの深堀りも与えてくれる場所。
ありきたりではあるが移住してきてよかった、に尽きる。そんな三好の虜になってしまった私のように移住者が増え、人が増え、どんどん街が動いて欲しいと思う。人が動けば街が動く、が実現できたらいい。
豊かな自然アクティビティを売りにし、他では味わえない地域作りが大事、魅力あるまちづくりを行うために、行政のみが取り組むのではなく、自分のまちに関心を持ち、環境を整え、市民と行政の協働によるまちづくりをし、豊かな自然が次代の子供たちが誇れる市となるように、自然環境を守り未来へ繋いでいって欲しい』と熱く言葉を並べた大柿さん。
写真を通じて感じるもの、繋がるものひとつひとつ大事にしよう。
そして写真や動画を投稿するインスタグラムで“映える”ことを指す。近頃よく耳にする“インスタ映え”だ。今や若者を筆頭に映えスポットを求めて動き回る人は少なくないだろう。
四国の中心に位置する三好市の中にも、沢山の田畑・休耕田があると思う。地域住民と協力しあい、花などを育てたりしインスタ映えスポットなどを作っていくのもどうだろうかと考え中。観光客に来ていただける資源がまだまだ沢山眠っているように感じる。
今の三好市よりもっともっと素敵な三好市になるように『綺麗で美しい写真を撮る』という事だけにフォーカスしていない点、自分が撮る写真を通じて「三好市の未来を想像に導く」そんなフリーランスカメラマンが今日もこの街のどこかでシャッターを押しているに違いないだろう。
フリーカメラマン大柿さん
Instagram : https://www.instagram.com/every222/
Facebook: https://www.facebook.com/toyo.ohgaki
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