徳島県三好市の隠れたパワースポット!!『落ちない神様』のご利益にあずかり合格祈願!~剣山立山大権現~

2022.02.15

特集

受験や就職活動を頑張っているあなたへ。落ちない神様の加護を受けて未来をつかもう!

三好市井川町井内地区をご存じでしょうか?
井内地区は県道192号線沿いにあるJR辻駅近くから南下し、井川トンネルを通り抜けた先にあります。井内川が地区の中心を流れ、その川を中心として東西が分かれ、井内東と井内西がある地区です。
山々の恵みを受け農業や林業、また過去には煙草の葉の栽培も盛んにおこなわれていた地域でもあります。
落合集落などに代表される、”傾斜地に住宅や田畑を作り生活する”という傾斜地集落は有名ですが、三好市に他にも同じような集落が多数点在しており、井内もそのうちの一つとなります。
今日はそのような井内地区にあるパワースポットや素晴らしい風景・歴史を紹介します。

かつてはたばこの生産が行われていた井川町~歴史を感じることのできる風景と過去へ思いを馳せる

井内地区には斜面にある昔ながらの原風景を残した集落や谷の間にある川があり、さながら祖谷渓沿いにある落合地区のミニチュア版といったところです。
1970年代までは煙草の葉を各家々で栽培し、自宅の屋根裏などで吊って煙草の葉を乾燥させ池田の町に納めに行ったそうです。
道路が整備される前や、その昔には池田まで丸一日かけて担ぎ歩いて納めに行っていました。その当時、煙草の葉を売りに行くときは母親が行ったほうが良い、といわれていたそうです。なぜかというと、父親が行くと葉を売った代金で池田の町で食べて飲んでしまい使い果たしてしまうから、というお話を祖母の世代から聞いたことかあります。
もちろん真面目な人もたくさんいたと思いますが、クスッ笑えるエピソードですね。

現在はたばこに代わり、お茶の栽培が盛んな井内地区

専売公社(現JT)が池田から撤退し、たばこ産業が衰退した後は茶葉を育てる農家が増えたそうです。現在も井内を通り抜けるとそこかしこにお茶の葉を植えている場所が見つかります。
井内産の茶葉を直売所で販売されている方もいるので、一度探してみてはいかがでしょうか。

川の中に現れる神秘的な大岩と祠。日常の中にある非日常の世界。~剣山立山大権現~

井内地区に行くと、トンネルを越えた後に空気感が変わったと感じます。もちろん気温なども違うのでしょうが、なにか日常とは違う雰囲気を醸し出している地域だと思います。
そして井内地区に入る井川トンネルを越えて川沿いを走ること5分ほどで、川の中にある巨大な岩が目に入ります。そしてその大岩の上には石を積んだ土台の上に祠が祀られています。その祠が「剣山立山大権現」が安置されている場所になります。川の中に雄大とそびえ立っていますね。祠も新築等はされたそうですが、長い間この大岩の上から地域の人々や通り行く人を見守り続けてきたのだそうです。
現在は交通安全上の問題の為、道の東側の少し斜面を登ったところに鳥居と祭壇が別に設けてあります。祠は石積みされた土台の上に作られています。一見とても不安定そうに見えますが、このお社はその土台の上に固定されることなく建てられたそうで、どのような強風や雨が降ったとしても崩れることなくその姿を保っているそうです。

立山剣山大権現の伝説(由来) *立札より引用

昭和初期、井内地区(旧井ノ内谷村)は山々に囲まれ自然豊かな土地であり山で林業や農業等で生計を立てる住民が多く自然に感謝し野に帰る山伏(先達)の信仰に共感を抱き山での生活の安全と安定を願い徳島剣山信仰が根強かった土地であります。ですが剣山までの道は険しく何里も離れている為に御神体を笈に納め背中に背負い法螺貝を吹き、手に錫杖を持ち口からお経と真言を唱え井ノ内谷村で修行する山伏も多く、現在でも多くの修験の道場跡が見受けられる。
 さて、剣山立山大権現はなぜこの場所に安置されたかについては諸説あります。山伏が夜の行を終え此の大きな石の前まで帰って来ると橋(現在しみんどう橋)の袂で狸に化かされ家に辿り着かないや身包み剝がされる等の被害が多発しました。そこで山伏が笈から本尊の権現を出しその大岩に祠を設け安置すると被害が無くなったことから崇拝する様になり大岩が豪雨災害から地区を守った説等(諸説)により立石と呼ばれ立山剣山大権現とし地域の方に親しまれています。
 昭和五十年頃までは祠の前で柴燈護摩を焚き地域の五穀豊穣や疫病退散・家内安全・身体健康等、毎年祈祷を行っていましたが新しく県道が完成し祠の前での祈祷は交通安全を考慮し難しくなり山伏によるお勤めのみと変更になりましたが現在に至っています。
 近年祠を新築し改めてご祈念を重ねる中で大きな岩の上に祠を安置する際に通常なら雨や風に負けないように何かしら固定を施す処ではあるが現在まで一度も飛ばされたことが無いと噂になり何時しか落ちない神様として地域の受験生が手を合わす姿を見る中で合格祈願の神様としても親しまれています。       合掌

昔からある三好のパワースポット・地域の人々が守ってきた信仰とこれからも続く歴史

立札より引用させていただきましたが、地域の人々より愛され親しまれていることがよくわかります。
祠の少し上側にある鳥居と祭壇から祠のある大岩を臨むと、ちょうど鳥居の向こう側一面に大岩と祠が立っているお姿がよく見えます。
アクセスも良く、遠方からでも少し足を延ばせばこの雄大な姿を見ることができ、ご利益を授かることができます。

現在受験生の人、試験を受ける予定の人など、何かから落ちたくない人は、『落ちない神様』!として有名なこの剣山立山大権現の合格祈願の御利益を受けるべく、一度お参りしてはどうでしょうか?

(取材・文:犬山 涼)

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