日本三大秘境のまち

11月6日、第3回収穫祭・奥祖谷マルシェが、三好市東祖谷で開催された。

祖谷の郷土料理をはじめ、パンやクッキー、ジビエ料理と祖谷の味が勢ぞろいする豪華な食のイベントとなった。祖谷の秋の味覚を奥祖谷で活動するグループとともに紹介する。

希少種のヤツマタなど、雑穀の保存に取り組む「雑穀生産組合」が主催

収穫祭・奥祖谷マルシェは今年で第3回目を迎える。このイベントのはじまりは「祖谷の雑穀」。

祖谷は厳しい自然環境のため稲作に向かず、昔からヤツマタ、ヒエ、アワなど雑穀が栽培されてきた。しかし高齢化と食文化の変化により雑穀の栽培は年々減少していた。そこで、この雑穀の食文化と農法を伝承していくために、東祖谷雑穀生産組合が立ち上げられた。

雑穀の伝承活動からはじまった収穫祭

東祖谷雑穀組合の活動に賛同した東祖谷商工会婦人部、祖谷の地美栄、東祖谷小中学校、そして地元の人々が協力して「祖谷の味」を様々な人に楽しんでもらえるよう始まったのがこの「収穫祭」だ。

当日、スタッフは、地元小学生のデザインした、祖谷の雑穀キャラクター「しかまる」のＴシャツを身に着け、立ち並んだテントで祖谷の味を紹介していた。

祖谷の食文化　～祖谷の傾斜地が育んだ雑穀を使用したパンや伝統料理ひらら焼き、地場野菜などが並ぶ～

今年収穫されたばかりの雑穀、雑穀を使ったパンやお菓子。

祖谷の伝統料理、ひらら焼き、そば米雑炊。祖谷のジビエ肉を使ったコロッケ、ソーセージ、カレー。

作りたての祖谷名物、手打ちそば、岩豆腐。

採れたばかりの柿やすだち、ゆず。秋の野菜。

小中学生によるお菓子やこんにゃく、木工細工。

祖谷の食や自然の魅力を詰め込んだテントが並んでいる。

小学生のダンスで始まった奥祖谷マルシェは、美しい紅葉の山を背景に賑わいを見せていた。

パート2では、奥祖谷マルシェに出品された伝統食や地元料理を紹介する。

三好市公式観光サイト
https://miyoshi-tourism.jp/

（取材・文・写真： ショーン ラムジー）