徳島県三好の名物を創るプロジェクトを追う!vol.1
2021.03.01
旅の楽しみといえば、食べること。とくに、その土地でしか食べられない郷土料理、ご当地グルメやB級グルメは、むしろ旅の目的にもあるほど魅力的だ。
徳島県の三好にも、産地としても有名な「祖谷そば」や郷土の味「でこまわし」、あるいは、吉野川の河原で食べる「ひらら焼き」など、味わっていただきたい料理はひとつやふたつではない。
食の魅力は、土地の魅力!三好ならではの食の名物がが増えれば、三好の魅力はさらに輝くはず。そこで、2020年から、新たなプロジェクトが始動した。その名は『みんなで創るプロジェクト』。
みんなで創るプロジェクトとは?
名前の通り、“みんな”で、新たな三好の名物を新しく“創る”のが目的。いろいろな食のテーマを設定し、ワークショップや試作をしながら名物を作り出していこうという取り組みだ。さらに、試食した料理などを食べながら交流をすることで、情報交換も活発になり、さらにいろいろなアイデアが生まれる場になっていくことが期待されている。
今回は、プロジェクトの皮切りとなった、第一回ワークショップの様子をご紹介する。
第一回のテーマは「三好の酒肴」。酒どころとして有名な三好ながら、地酒に合う肴というと、ちょっと心もとない。そこで、三好の地酒に合う、三好らしい酒肴を創ることを目的にワークショップが開催された。
参加メンバーは、地域の飲食関係者を中心に、三好の観光や商業にかかわる人たち。『酒と串焼き home』の西田哲也さん、『カフェバー&ホテル ココクロス』の山田亮太さん、『一般社団法人そらの郷』の園田将吾さん、『assobimotte』の横山道雄さん、『三芳菊酒造』の馬宮亮一郎さんなどなど。
酒肴に関するグループワークを通じて、さまざまなアイデアを出し合い、それらを共有。お互いに刺激を与えあい、メニュー開発に可能性が生まれていた。
また、この日は飲食関係者が事前に試作をした料理を持参しての参加だった。会場には地酒も用意され、それぞれが試作してきた料理と地酒を併せて試食・試飲しながら、メンバーの交流会になった。
この日、試食したメニューから、いくつか抜粋してご紹介させていただく。
ジビエと地野菜を使ったラタトゥイユ
原木シイタケを使ったピンチョス
堅豆腐の燻製と『assobimotte』のはちみつ
これらの試作料理からブラッシュアップされたものが、いずれ三好の名物となるかもしれない。
この『みんなで創るプロジェクト』のワークショップは、あと2回開催されているので、その様子も引き続きご紹介していく予定だ。
(文/大掛達也)
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