「スポまち!長官表彰2022」受賞に際して 高井市長インタビュー【part2】
2023.01.05
スポーツツーリズムによる関係人口の増加への取り組みと継続は、大型興行頼みではない地元のまちづくりへの関心や理解を深めるきっかけに。
【前回の記事はこちら】
>>「スポまち!長官表彰2022」受賞に際して 高井市長インタビュー【part1】
影響があるのは、気持ちの面だけではない。2007年頃から行ってきたインバウンドプロモーションの効果が世界大会によって跳ね上がり、訪日外国人観光客数は、2017年までの10年間で約34倍に増大した。
少子高齢化と都市部への人口集中により過疎化が進む地方は、短期間での在住者増加を図ることが難しく、まずは地域と関わる「関係人口」の確保が必要となる。
人口2万5千人あまりの三好市も例外ではない。スポーツツーリズムによる関係人口の増加は、地域の活性化を刺激できるメリットがある。
ただし、大型イベントを次から次へと呼べば良いという単純な話ではない。
束の間の影響しか生み出せないようであれば、費用対効果の面で評価は難しく、継続性を欠いてしまう。
高井市長は「多くの人を迎えるには、環境整備が必要。招くためには、おもてなしをする人も必要。すべての要望に応えるのは難しい。キャパシティーを超えて問題が出てもいけない」とイベント頼みとなる可能性やそのデメリットに懸念を示しながら「ウォータースポーツを通じたまちづくりは、関係人口を増やしていくのに大きな役割を果たしてくれる。三好市の知名度を上げていって、また来てくれる人を増やしていきたい。1回1回、課題が生まれるごとに、官・民・住民の3者が連携を取ることで、落ち着くところが見えてくると期待を持っている」と継続的な取り組みとして実施できるバランスを探り続ける姿勢を示した。
実際に、2020年からはコロナ禍によって、インバウンド頼みでは厳しい状況にある。
その中でも三好市が「スポまち!長官表彰2022」を受賞した背景には、2度の世界大会招致に終わらず、取り組みが継続されていることへの評価がある。
象徴的な施策が、今年7月のHessokko水あそびパークのオープンだ。
ボードに立ってパドルを漕ぐ、若者を中心に人気が高まっているサップ(スタンドアップバドルボードの略)や、ラフティングなど10種類以上のアクティビティを、ウォーターフロントでリラックスしながら体験できる施設をイケダ湖に設けた。
初心者から家族、グループでウォータースポーツを楽しみながらのんびり過ごせる場だ。
地元にウォータスポーツカルチャーを育て、地元に競技を密着させていく拠点でもある。
スポーツカルチャーあるいは競技を通じたまちづくりへの関心や理解を深めるきっかけとなり得る。
次回は、更なる発展の為のアイディアを聞きます。
>>「スポまち!長官表彰2022」受賞に際して 高井市長インタビュー【part3】
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