「スポまち!長官表彰2022」受賞に際して 高井市長インタビュー【part1】

2023.01.04

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「世界大会の一時的な盛り上げに留まらず、イケダ湖を新たな観光拠点として継続的に交流、関係人口の拡大を図るアイデア」が評価された、徳島県三好市のアウトドアスポーツのまちづくり計画

全国のモデルとなる取り組みが、評価された。

スポーツを活用したまちづくりに取り組む自治体のアイデアを表彰する「スポまち!長官表彰2022」が11月18日に都内で開催され、アウトドアスポーツのまちづくり計画で受賞した徳島県三好市の高井美穂市長が日本スポーツ庁の室伏広治長官から賞状を受け取った。

表彰対象は全国20の優良自治体で、四国では唯一の選出。
高井市長は「取り組みを認めていただけて、とても嬉しい。受賞により、景観の美しい吉野川の上流でウォータースポーツを楽しめることを、多くの人に知ってもらえるのではないかと期待している」と喜んだ。
表彰は、優良自治体のアイデアを全国に広めることを目的として、スポーツ庁が昨年に開始。
室伏長官は「地域の活性化に極めて重要な施策で、政府を挙げて取り組んでいる」と地方創生や地域の健康長寿化につながる価値を協調。認知向上による促進に期待をかけた。

受賞は、日常の風景に隠された三好市の価値を知る好機。市民が魅力ある土地だと自覚し、まちを助け合って良くしようとすることで、三好市全体の幸福度の向上につながる。

三好市は、2017年に日本で初めてラフティングの世界選手権を開催。18年にウェイクボードの世界選手権も開催し、アウトドアスポーツのまちづくりを推進している。
三好市は、県の西部、四国の中央に位置する山間部の多い地域。大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)と呼ばれる壮大な渓谷は有名だ。
日本三奇橋の1つとして知られる祖谷のかずら橋と合わせて、観光スポットとなっている。
2つの世界大会招致を可能にしたのも、吉野川の恵みだ。

パドルを漕いで激流を下るラフティングは、急流が必要。日本の三大暴れ川の1つとして知られる吉野川の上流は、世界でも有数な急流でうってつけだ。
一方、ボードに乗ってモーターボートにつながったロープをつかんだまま水面を滑り、アクロバティックな技を繰り出すウェイクボードは静水面を好むスポーツだが、吉野川の下流部にあるイケダ湖は、穏やかな水面で競技に適している。
どちらも最高の環境が整っていたことで、選手、関係者からホスピタリティも含めて絶賛されたことは、日常の風景に隠された価値を知る好機になった。また、その静水面がサップ、カヌー等の聖地化となっている。
高井市長は「よそから評価が得られることは、自分たちの地域の素晴らしさにあらためて気付かされることやシビックプライド(都市に対する市民の誇り)につながる。住んでいる私たちが、魅力ある土地だと自覚し、このまちを助け合って良くしようとすることで、町全体の幸福度の向上につながる」と話した。

次回も引き続き、高井市長のお話を伺います。
>>「スポまち!長官表彰2022」受賞に際して 高井市長インタビュー【part2】

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