天空の徳島柚子を育てる中村 博さん vol.1 農園のベンチから見た光景
2020.11.30
つづら折りの山道を登った先に現れたのは、まさに天空の果樹園でした。
ここは、中村博さんが営む『中村農園』。最高に気持ちいい場所で、柚子を育てている。その名も、天空の徳島柚子。
中村さんは、三好市で役所勤めをしていたが、ご両親が始めた柚子栽培を2年前に引き継いだ。それまで、三好市で生活しながら、農業従事者の高齢化だけでなく、良いものに恵まれているにも関わらず、農業の担い手が減少していくという状況を見てきた。そして、あるとき漠然と畑に入ったのが、果樹園を引き継いだきっかけだったという。
「一番見晴らしのいい場所に、ベンチがあるんです。そこから見えるのは、四国の山々と空に浮かぶ柚子。両親が二人で見ていた光景です。普通は、柚子畑からこんな眺めはありません。ここの柚子は、この風景を見て大きくなるんだと。今まで当たり前に見てきたものが、ここにしかないものだと気付いた瞬間でした」と中村さん。
『中村農園』の柚子畑は、東向きの斜面に広がっている。良好な日当たりと、夜間と日中の大きな温度差、そして、水はけのよい土壌は、柚子の生育に適している。逆に、収穫や運搬など、作業面では過酷な環境だ。
このような、急峻な山で行なう特有の農業は、『にし阿波の傾斜地農耕システム』として、世界農業遺産に登録されている。そして、『中村農園』の柚子とその加工品は、『にし阿波の傾斜地農耕システム』のブランド認証品としての認定も受けているのである。
中村さんが栽培に従事する前は、出荷先は農協だけだったが、中村さんは自ら営業をして、販売先を増やしていった。また、果実だけを販売するのでなく、果汁を瓶詰めにしたり、ジュレなどの加工品も開発した。さらに、本来であれば捨ててしまう皮も有効利用するため、新たな商品開発にも積極的に取り組んでいる。
「ここにしかない風景と、ここだからできる柚子作りを大事にした『天空の徳島柚子』を、より多くの人に味わってほしい」と中村さん。
現在は、三好市地域交流拠点施設『真鍋屋』や『箸蔵とことん』など、市内のいろいろな場所で購入することができる。ぜひ一度、味わってみていただきたい。
vol.2へつづく。
>>天空の徳島柚子を育てる中村 博さん vol.2 安心・安全の柚子作り
中村農園公式HP:https://www.nakamurafarm.com/
(取材・文/大掛達也)
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とりの巣カフェ
天然乾燥の木材を使って出来たお店で、外観もそうですが、
店内に入ると更に木の魅力、素晴らしさに魅了されてしまいます。
料理も食材の良さを最大限に活かした他店では味わえない工夫された料理が沢山有ります。
また、露天風呂も完備しており、自然豊かな場所で寛ぐ事が出来ます。
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信正の一本桜
山の上に咲く大きな一本桜。背景に空しか見えないその様は圧巻です。
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塩塚高原
標高1,043m、徳島県・愛媛県にまたがっており、東西に長くのびた高原には樹々がなく、秋には銀色に輝くススキ野原である。また、晴天時には遠く瀬戸内海や山陽道が望める。夏早朝の八合霧は壮観である。
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